通関士試験の独学勉強法【テキスト紹介・勉強時間など】

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この試験はとにかく科目数が多く、マイナーな法律分野から出題されるのでまずはその科目ごとの趣旨をしっかり理解するところから入るべきです。

通関士の試験はほかの法律試験と違って、似たり寄ったりだが別の法律から複数問出題されるので、この区別があいまいだと試験をうけているときに知識の混乱がおきてしまうのです。

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目次

通関士の勉強法

大事なのは条文の素読です。やや細かい分野からの出題が中心になる試験ゆえに、条文をそのまま覚えていれば対応できる問題も多いです。

民法などの法律分野とちがって、知識の応用、思考力を試す問題はそれほど多くないので、しっかり条文の文言を頭にいれていれば得点率がぐっと上昇します。

そして大事なのは試験の範囲からはずれた勉強を絶対にしないことです。

この試験の分野は多岐にわたり、行政やさまざまな社会構造とつながっている知識も多いです。なのであまりに深く勉強しすぎるとキリがなく、時間を大量に消費してしますことになりかねません。

ひとつわからないところがあったとしても、10分以上は悩まないことです。

賢い勉強方法は、あくまで条文を中心に読み込み、テキストや過去問から必要な知識を得て肉付けする。そしてわからないところや理解しがたいところは「そういうものなんだな」くらいの気持ちでおいておいて、

深くつっこみすぎないことが大事です。この点に留意することにより勉強の効率化がはかれます。

逆にこの点に留意していない人はどんどん落ちていきます。私の実践した勉強ほうほうは、オーソドックスに予備校のテキストを読み込む、過去問を解く、予備校の模試をうける、などといった勉強でしたが、オリジナルの勉強方法として、ボイスレコーダーに自分の声を吹き込む方法を実践しました。

条文をひとつひとつ読み上げていったり、過去問の文章を読み上げて正誤を宣言したりと、なかなか地味で大変な方法にみえるかもしれませんが、これが案外楽なんです。

というのも吹き込みは一度吹き込んでしまえば後は聞くだけですし、イヤホンさえあればどこでも再生できます。

自分の声を聞くというのは違和感がある人もいるかもしれませんが、違和感を感じることによって逆に記憶に残りやすいです。

さらに慣れてきたら倍速にして、短時間でぐるぐる知識をまわせるので、試験直前期間のインプット教材としても使えます。単純知識問題が多いこの試験ですので、このやりかたは非常に効率的だったと思います。

もうひとつ、法律学習をする点で気をつけていかなければならないのが、趣旨の確認です。

法律には立法趣旨といって、どうしてその法律をつくったのか、その法律はどんな人や制度を守るために機能しているのか、といったおおまかな方向性のことです。

はじめて通関士の勉強をはじめ、法律のテキストを読み始めたころはこの趣旨を勉強することが多いのですが、勉強になれいくうちに問題を解くことが中心になり、基本となる立法趣旨を忘れがちです。

するとなにが起こるかというと、初見の問題に対応できなくなるのです。

見たことのない事例の問題も多少ですが出題されます。そういったときに立法趣旨にたちかえって判断する力も必要になってきます。

新しい知識をいれる、量をふやす作業をすると同時に、定期的に「今勉強している範囲のそもそもの趣旨はどんなものだったか」を確認する必要があります。

タロウ

これらの勉強法を取り入れることでムダを無くし、短期間で通関士合格へ近づけると思います。

テキストの紹介

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こちらもヒューマンアカデミーから出版されているテキストです。

ページ数が多いのでやる気を無くしそうですが、第1回~最新試験までの問題の中から重要なポイントのみ抜粋しているので、効率よく勉強することができます。

通信講座の紹介

法律の専門知識を覚えなければ問題の意味すら把握できないので、これから初めて通関士試験に挑む方には独学だけで合格することは現実的に難しいです。

かと言って予備校に通う時間もお金の余裕の無い方には通信講座の受講も考えてみて下さい。

クレアール通関士アカデミー」は、Vラーニングシステムと呼ばれる短期間で効率よく学習できるカリキュラムが組まれているので、会社員や学生など勉強に時間が取りにくい方でも無理なく合格を目指すことができます。

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難易度(勉強時間)

試験の難易度だけで言うと10パーセント前後と決して甘い試験ではありません。では本当に難しい試験なのか?というとそうではありません。

実はこれには理由があって、通関士の試験には受験資格が誰にでもあるのでほとんど勉強していない人も多くいるんです。

ですのでしっかり勉強して対策をしてきていれば試験の実質倍率はぐっとさがります。トータルの勉強時間は、目安でざっくりいうと2000時間くらいは確保したいところです。

合格基準

明確な合格基準はありませんが、300満点中75%程度の正解率が合格ラインと言われています。

受験者数・合格率

年度受験者数合格率
2018年6218人14.6%
2017年6535人21.3%
2016年6997人9.8%
2015年7578人10.1%
2014年7692人13.2%
2013年8734人11.7%
2012年8972人8.6%
2011年9131人9.9%

試験情報

  • 資格種別:国家資格
  • 資格区分:なし
  • 受験資格:なし
  • 試験内容:筆記試験:選択式、択一式、計算式 (マークシート方式)
  • 試験日:10月
  • 試験場所:全国主要都市
  • 問い合わせ先:通関業監視官

試験情報の詳細は「通関士試験の難易度・合格率・試験日など」で掲載しています。

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