ここでは医療経営士3級の勉強法について記載していきます。
医療経営士初級テキスト全8巻の読み込みが中心になります。出題される問題の80%がこのテキストから出題されます。
残りの2割は医療行政のトレンドや、最新の時事ネタが出題されるため、新聞の医療に関する記事を読んだり、ミクスオンラインや日刊薬業のような専門の業界誌を読んでおくことも必要になります。
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医療経営士(3級)の勉強法
出題傾向と対策について
業界未経験の方は厚生労働省のホームページを閲覧するのも効果的な学習になります。
医療に関する取り決めや法律についてPDF形式のファイルをダウロードできるので理解しづらい仕組みがある時はその資料を参照します。
実際に医療機関の様々な業務委託について問われるケースもありますが、この場合は実際に医療機関に業務委託をしている企業のホームページでサービスの内容を学習することができます。
聞きなれない言葉や単語が出てきた時にすぐ検索をすることでヒントを得ることができます。
テキストの学習方法
テキストは満遍なく勉強するのではなく、地域医療システムや医療機関内の規則等が記載されている2巻から5巻の内容が中心に問題が作られます。業界に携わったことのない方は特に2巻の読み込みに時間をかけるといいと思います。
高齢化問題や少子化問題が行政に与える影響は大きく、毎年新しい制度ができたり、制度が変更になったりしています。
新しく変わった制度を覚えることが最も大切ですが、昔の制度について理解しておく必要もあり、さらに何がきっかけとなって制度が変更になったかまで理解しておく必要があります。
医療制度の変遷について記載されている内容が最も多く含まれているのが2巻ですので、2巻の学習の仕上がりが最終的に合否をわけることになります。
セミナーに参加する
どうしても1回の試験で合格したい方、医療行政にとっつきにくくテキストの内容を理解しづらい方は試験の1〜2ヶ月前に開催される医療経営士を目指すための人のセミナーに参加するのもおすすめです。
各地方毎に開催されるので遠方の方でも参加できます。
そこで過去問を解いたり、独自資料の配布や独自の制度に対する解釈の解説があったりするためテキスト学習の肉付けをすることができ、より多様な問題に対応することができるようになると思います。
年々受験者が増え、合格率は低下傾向のため過去問を解いて出題トレンドが把握できるセミナーは人気が高いです。地方のセミナーは応募枠が狭いので早めに応募する必要があります。
テキストの紹介
「医療経営士初級テキスト
テキストの形式は医療行政に詳しい医師、教授、行政担当者が各項目について解説するように記載されています。
医療機関で働いたことがない方にもイメージしやすいように医療機関における各役割車の説明について例え話や、一般のお店での役割に照らし合わせて記載がある等わかりやすく記載されているのがこのテキストの強みです。
8巻とボリュームが多いように感じられるかもしれませんが、内容が重複する箇所が多く、様々な目線から書かれているため熟読しておくと実際のテストで出題される問題に対しても柔軟に考えることができ、解答する際の助けになります。
難易度(勉強時間)
3級に関しては、医療業界で働いている方であれば、試験前の50時間前後の勉強時間を確保できれば合格できます。それ以外の方は医療行政の基礎知識を勉強する必要があるので80時間程度勉強時間を確保するべきです。
本来は医療機関の事務職員のための試験と言われていましたが、直近2年で製薬企業の医薬情報担当者や医薬品卸業者の営業担当者が受験するケースが増加しており、全体の合格率は低下傾向で今後難易度が少しずつ上がって行くことが予想されています。
試験内容
1級 | 短文記述形式(10題・90分) 論述形式(2題・90分) |
2級 | 第1分野(50問/80分) 第2分野(50問/80分) |
3級 | 医療サービス分野・基礎 医療サービス分野・総合 |
合格基準
- 1級:非公開
- 2級:非公開
- 3級:総得点の6割程度
受験者数・合格率
1級
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
第5回一次 | 43人 | 46.5% |
第5回二次 | 20人 | 75.0% |
第4回一次 | 26人 | 46.2% |
第4回二次 | 12人 | 91.7% |
2級
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
第16回 | 644人 | 29.5% |
第15回 | 674人 | 30.9% |
第14回 | 672人 | 27.8% |
3級
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
第25回 | 2,219人 | 45.6% |
第24回 | 2,519人 | 45.7% |
第23回 | 3,686人 | 47.4% |
試験情報
- 資格種別:民間資格
- 資格区分:1級、2級、3級
- 受験資格:なし(飛び級はできない)
- 試験日:6月中旬、10月中旬、3月上旬(3級)
- 試験場所:全国主要都市
- 問い合わせ先:一般社団法人 日本医療経営実践協会