1級小型船舶操縦士免許を独学で取得する方法について解説します。
試験には筆記試験と実技試験がありますが、まず筆記試験の勉強方法から説明します。
試験内容は「小型船舶操縦者の心得及び遵守事項」「交通の方法」「運航(一般)」の3科目です。記述問題はなく、全てマークシート方式の4択問題です。
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小型船舶操縦士の勉強法
勉強方法
勉強方法ですが、市販のテキストに目を通して概略を理解した後、過去問に重点を置いた勉強に移るのがベストです。
小型船舶操縦士免許の筆記試験は出題パターンがある程度決まっており、そのパターンの中からセレクトされた問題が本試験でも出題されるからです。
科目ごとの攻略方法
まず「小型船舶操縦者の心得及び遵守事項」の攻略方法から解説します。
ここでは船を安全に航行させるために船長がとるべき心構えや行動が出題されます。主に法令(船舶職員及び小型船舶操縦者法)からの出題になりますが、常識的判断で回答可能な設問も多いため、問題なく取り組める科目です。
次に「交通の方法」ですが、ここでは海の交通法規が出題されます。
海事用語をある程度理解しておく必要がありますが、難解な問題は出題されないので、過去問の暗記で十分対応できるでしょう。
最後に「運航(一般)」ですが、この科目では船体構造や機器類に関する問題が出題されるため、苦手とする方も多いでしょう。
結論を言えば、この科目も過去問重視で攻略できます。逆に、テキストを理解しただけでは対応できない問題が本試験では出題されることがあります。過去問に8割以上の重きを置く感覚で勉強を進めてください。
実技試験
続いて実技試験ですが、本試験を受験する前に一度民間の免許スクールで講習を受講してください。
インターネットには「実技試験は市販のDVDに目を通しただけでも受かる」などと書いているサイトもありますが、さすがに実技は完全独学では受かりません。
筆記試験は独学でパスし、実技試験はスクールを活用して取得するという合格パターンが一番多いです。
小型船舶操縦士のテキスト紹介
テキストは、舵社から出ている「小型船舶操縦士 学科教本
この本は、小型船舶登録教習所での教習(独学以外の取得コース)でも用いられているテキストであり、信頼がおけるからです。
問題集も同じく舵社から出ている「小型船舶操縦士 学科試験問題集
受験者数・合格率
学科試験の合格率は95%程
難易度(勉強時間)
筆記試験の合格ラインですが、3科目それぞれ50%以上正解し、かつ総合点で65%以上正解すれば合格です。
ですから、総出題数50問の内33問以上正解すれば合格に達することができます。原動機付自転車の試験よりも合格ラインが低いので、筆記は独学で十分クリアできるでしょう。
1日2時間程度の勉強を2週間程度こなせば合格できるレベルです。
実技試験については、受験者の運動能力やコンディションに左右されるのが実情です。
特に船の離着岸については、海流の向きによって船が桟橋から流されやすくなってしまったり等、その時の海象状況によって影響を受けます。
試験情報
- 資格種別:民間資格
- 資格区分:1級、2級、2級(湖川小出力限定)、特殊
- 受験資格:年齢制限あり
- 試験内容:身体検査、学科試験(四肢択一)、実技試験
- 合格基準:3科目それぞれ50%以上正解し、かつ総合点で65%以上(筆記)
- 試験日:受験地域により異なる
- 試験場所:全国各地
- 問い合わせ先:一般財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会