勉強法を記述する上で必要なテキストは下記の通りです。
安全衛生教科書 メンタルヘルス・マネジメント(R)検定II種・III種 テキスト&問題集 (以下Aとします)
メンタルヘルス・マネジメント検定試験 II種ラインケアコース 過去問題集2015年度版(以下Bとします)
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メンタルヘルス・マネジメント検定の勉強法
勉強初期(10〜15時間)
Aを一通り精読。
ポイントは眺めるだけで暗記するのはページごとにある力試し問題と章末テストのみにします。
II種とIII種で区別せずに一通り眺めるが、ストレスの解消法など、すでに知っているものがあればそこは軽く見るだけで時間をかけなくてよいです。
基本的にはII種で取り上げられる内容の難易度が高めなので、そこを意識して覚えるようにします。
(A:第3章職場環境等の評価と改善、第4章従業員と管理監督者自身のセルフケア、第6章部下からの相談対応、第8章職場復帰支援の方法など)
2〜3回眺めて余裕があれば、Bの問題に挑戦します。(方法は中期にて記述)
勉強中期(20〜25時間)
ここからはBの問題に取り掛かるとともにBが勉強の中心となります。
問題を解いていきますが、ポイントは赤ペンでそのまま問題集に正答を書き込むことです。
書き込むときはBの解答を読み正答に○をつけ、正答と誤答の該当箇所に線を引き、その理由を書き込みます。
ただし、何度も同様の出題がされていることや、ポイントが絞られている問題も多いので、必要最小限の記述にとどめ、不要なことは書かないでください。
例えば法律で定められている残業時間の時間が間違っているのであれば、その正しい数字だけ書けばよいです。
社外資源の長い名称は短縮した名称での記入でよいです(中央労働災害防止協会なら中災防、地域産業保健センターは地域センターなどと書けば、試験範囲をカバーできます)。
また問題自体があまりにも論理的におかしい問題もちらほらあるため、そのような問題は理由等を書かないでください。
時間に余裕があれば問題を解きながら書き込みを行います。
その後、○×理由等を書き込んだBを何度も繰り返し見直しをすることで必要です。
時には赤シート(Aに付属)を利用し隠しながら覚えるのもよいです。とにかく何度も繰り返し、最低でも3回は見直しをします。
Bの解説は薄いものもあるため、わからない問題があれば、都度Aのテキストに戻り確認を行い、なぜこれが正答なのか、誤答なのかをしっかり考えます。
勉強後期(15時間)
Aの巻末にある模擬問題を解いてみます。
II種・III種どちらもあるが、余裕がなければII種のみでも可です。間違った箇所は何度もテキスト内で確認を行っておきます。
継続してBの読み直しを続けます。最後のほうは必ず毎日少しでもいいから目を通すことが得点向上につながります。
何度も間違える問題は印や付箋をつけ繰り返して暗記します。A付属の赤シートを利用する、選択肢の部分を隠すなどして何度も読み直しをします。
特に「メンタルヘルスアクションチェックリスト」や「職場復帰支援の方法」、「周囲からのサポート」、「ストレスの段階に応じたコーピング」「職業性ストレスモデル」は流れですべて説明できるレベルまで暗記するようにしておくことが大事です。
続けているうちに余裕があれば近年のメンタルヘルスに関するニュースを、テキスト内で取り上げられるメンタル機関のサイトなどで確認してもよいです。
AのIII種のみで取り上げられる箇所(第5章セルフケア)の見直しを行うのもよいです。
テキストの紹介
「安全衛生教科書 メンタルヘルス・マネジメント(R)検定II種・III種 テキスト&問題集
受験者数・合格率
I種
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2015年 | 1,586人 | 11.7% |
2014年 | 1,482人 | 18.8% |
II種
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2015年(11月) | 7,620人 | 48.7% |
2015年(3月) | 7,760人 | 53.2% |
2014年(11月) | 7,043人 | 55.7% |
2014年(3月) | 6,889人 | 35.1% |
III種
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2015年(11月) | 4,081人 | 78.4% |
2015年(3月) | 3,889人 | 80.0% |
2014年(11月) | 3,530人 | 83.2% |
2014年(3月) | 3,698人 | 71.0% |
勉強時間(難易度)
勉強期間は1ヶ月程度、土日は5時間程度、平日は30分から2時間程度、勉強しない日もあったのでトータル50時間程の勉強時間は必要になります。。
難易度としてはやや易しいレベルです。
しかしII種の合格率は50%前後のため、場合に寄ってはあなどれなく、III種と併願する際はII種の勉強を中心に進める必要があります。
計算問題はほとんどないので、暗記物が得意であるかどうかもカギであると考えられます。
過去問集を中心に効率よく勉強し、重要な個所だけを覚えることを重視して勉強すれば、勉強時間短縮にもつながるし、十分合格圏につながります。
試験内容
I種
- 企業経営におけるメンタルヘルス対策の意義と重要性
- メンタルヘルスケアの活動領域と人事労務部門の役割
- ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
- 人事労務管理スタッフに求められる能力
- メンタルヘルスケアに関する方針と計画
- 産業保健スタッフ等の活用による心の健康管理の推進
- 相談体制の確立
- 教育研修
- 職場環境等の改善
II種
- メンタルヘルスケアの意義と管理監督者の役割
- ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
- 職場環境等の評価および改善の方法
- 個々の労働者への配慮
- 労働者からの相談の方法(話の聴き方、情報提供および助言の方法等)
- 社内外資源との連携
- 心の健康問題をもつ復職者への支援の方法
III種
- メンタルヘルスケアの意義
- ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
- セルフケアの重要性
- ストレスへの気づき方
- ストレスへの対処、軽減の方法
合格基準
I種
選択問題方式:100点、論述問題:50点の合計が105点以上(論述問題の得点が25点以上)
II 種
100点満点中70点以上
III種
100点満点中70点以上
試験情報
- 資格種別:民間資格
- 資格区分:I種、II種、III種
- 受験資格:なし
- 試験日:3月中旬、11月上旬(II種、III種のみ)
- 試験場所:全国主要都市
- 問い合わせ先:大阪商工会議所