国家試験の傾向としては、別々の分野の問題を、1つの症例と治療法とを合わせて、複合的に出題されます。
運動学は運動学として勉強する、というよりも、リンクさせて学んでいかないと、試験では大変苦労します。
スポンサーリンク
義肢装具士の勉強法
義肢装具
義肢装具については、実施問題の対策はもちろん必要ですが、基本的な部品の名前や機能、調整についてもよく勉強する必要があります。
教科書で習うことはあくまでも考えるための材料であって、国家試験ではかなり考えながら解く問題が多いです。
そのことを念頭において、義肢学・装具学・義肢装具チェックポイントを勉強してください。
リハビリテーション分野
近年、義肢装具士の国家試験でも、かなりリハビリテーションに関する分野の出題が目立つようになってきました。
実際、現場においてもかなり理学療法士を始めとするコメディカルスタッフとの関わりは密なものです。試験を通過するためだけではなく、現場に出てからもしっかりと専門用語で、深いコミュニケーションをとることができるように、勉強することをオススメします。
特に各評価についてや、適切なリハビリテーションの方法についてなどはよく出題されるようになってきました。各症例と合わせて理解を深めてください。
医学・その他の分野
解剖学・生理学・運動学などは例年のように出題されています。
これらの分野は過去問題をしっかりと研究して対策することで、傾向がつかめます。脊髄損傷などは、神経レベルについても含めて出題されます。
残存機能と神経レベルについては確実に習得してください。実施問題でも出題されます。
具体的な勉強法
過去問題も繰り返し解く必要がありますが、その時の取り組み方で大きな差がでます。まず、一通り過去問題を解きます。
次に解くときには、選択肢1つ1つに対して、何が間違っているのか、それらと関連する症例や装具、キーワードとなる言葉は他に何があるか、など、できる限り挙げてください。
そうすることで、同じ問題でも違った視点で出題された場合や、類似問題の対策になります。そして、アウトプットの練習になります。本番までに、いかにアウトプットするかが、大きな差になります。
また、理学療法士や作業療法士の過去問題も、過去2〜3年分は目を通して、理解するようにしましょう。そうすることで、近年のリハビリテーションの問題の対策につながります。
問題集などは義肢装具士の場合は、売っていません。独学で勉強するしか、選択肢がありません。いかにアウトプットし、1つ1つの知識をリンクさせるかが、合否を分けます。
その作業に時間を十分に使えるように、工夫してください。過去問題では、ほぼ満点がとれるようになるまで取り組みましょう。
同じ問題で間違える場合や、自分の苦手とする分野が見えてきたら、焦らずにもう一度その分野を復習します。復習してから、苦手とする問題を一通り解いてアウトプットしましょう。そうすることで克服されます。
義肢装具士のテキスト紹介
難易度(勉強時間)
義肢装具士国家試験の難易度は、他の理学療法士や作業療法士などの医療職に比べると低いです。だいたい7割の正答率で合格できます。
全体の合格率は8割ほどです。
勉強時間としては、10月頃には1日2時間は確保してください。
家庭学習期間になったら、今まで学校で授業を受けていた時間はすべて勉強するつもりで取り組みましょう。
勉強時間の確保をするために、就職活動や卒業論文はなるべく早く終わらせるように、見通しをもって取り組んでください。