建築設備士の試験では、一次試験の学科と二次試験の筆記と製図があります。
勉強方法も学科と製図で大きく異なってきます。
まず、一次試験の学科については、難易度はそれほど高くありません。
2級建築士程度の難易度となるので、まずは2級建築士の問題が解けるようになれば、学科合格はかなり近づきます。
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建築設備士の勉強法
2級建築士もそうですが、建築設備士も過去問対策がかなり重要です。
特に建築設備の場合、深くまで理解しようとすると、かなりの難易度になってくるため、まずは過去に出ている問題程度の内容を理解できるように勉強することが大切です。
建築設備士の試験については、過去問の問題集もいくつか発売されているので、過去5年分以上掲載されているものを選んで勉強するようにします。
また、2級建築士の問題集・参考書も数多くありますので、それもひとつ選んで繰り返し問題を解いていくようにします。
建築設備士の学科試験は、2級建築士の参考書・過去問と建築設備士の過去問で十分独学突破が可能になります。
そしてもうひとつの試験、二次試験の筆記・製図です。
こちらについては、実務をしていない人にとってはかなり難易度の高いものとなるのではないでしょうか。
建築設備士の二次試験対策用問題集や参考書はあまりなく、独学では対策が難しいというのが実情です。
もちろん一般的な設備のテキストや作図法の教本などで勉強していくことも可能です。
しかも、内容的にはそれほど高度な知識を要求しているものではないので、頑張れば対応は可能です。
しかし、設備全般の勉強をしようと思うと範囲が広すぎて効率が悪くなります。仕事をしながらの受験勉強では、効率よく勉強を続けなければ途中で挫折してしまうことも考えられます。
そこで、二次試験対策としては、講習会の受講をお勧めします。受講料も3万円程度ですので、講習会に参加して勉強を進める方が効率よく二次試験対策ができるでしょう。
また、二次試験は記述式となりますので、要点を文章でまとめる能力が必要となります。
わかっていても、文章にした時に大切なキーワードを解答に含めるのを忘れてしまったり、分かりにくい文章になってしまうこともあります。
そのため、勉強をするときも分かったつもりにならず、まずは自分で回答をしっかり文章にして、実際に書いてみるということが大切です。
自分で読み返してみると意外に分かりにくい文章になっていたりすることもあるため、ぜひこの勉強法は実践してください。
建築設備士のテキスト紹介
過去5年分の過去問を科目別に掲載しています。それぞれの問題で解説が載っているので分かりやすいです。
建築設備士の勉強テキストは非常に少なく、正直な所こちらの問題集しかまともに使えません。
受験者数・合格率
2018年
区分 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
学科試験 | 2,983人 | 31.2% |
設計製図試験 | 1,242人 | 52.0% |
合計 | – | 19.4% |
難易度(勉強時間)
建築設備士の試験は難易度としてはそれほど高くありません。
2級建築士同等の資格と位置付けれられているように、試験の内容も2級建築士程度です。
しかし、二次試験は記述式ということもあるので、実務をしていない人にとっては難易度は高めと言えるかもしれません。
勉強時間は記述式・設計まで含めると3ヶ月では厳しいかもしれません。できれば半年間かけて毎日2時間程度試験勉強をすると良いでしょう。
二次試験については、独学が難しい資格でもあるので講習会や資格講座を利用して学習すると効率が良くなります。
試験内容
学科試験 | 建築一般知識・建築法規(3時間)、建築設備(3時間) |
設計製図試験 | 建築設備基本計画(15分)、建築設備基本設計製図(5時間30分) |
合格基準
学科試験 | 総得点:60点以上、建築一般知識:12点以上、建築法規:10点以上、建築設備:24~25点以上の全てを満足すること |
設計製図試験 | 評価A~Dの4段階中、評価Aの者が合格 |
試験情報
- 資格種別:国家資格
- 資格区分:なし
- 受験資格:あり
- 試験日:6月(学科試験)、8月(設計製図試験)
- 試験場所:全国主要都市
- 問い合わせ先:公益財団法人 建築技術教育普及センター