個人が産み出したモノには、著作権が存在します。五輪ロゴで話題となりました盗用疑惑についても、この資格で取り扱うことができます。
近年発達したインターネット上において、SNSの投稿にも著作権の不法使用がよく問題として取り上げられます。知的財産管理技能士とは、特許や著作権を法的に適切な管理と処理をすることのできる人材の目安となります。
IT系企業のみならず、あらゆる業種のマーケティングを支える、今熱い資格の1つといえるでしょう。
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知的財産管理技能士の勉強法
試験の方式は学科試験と実技試験
学科試験はマークシートで行われます。実技試験は記入ですので、そう硬くならないでください。
販売されているテキストを1冊覚えきれば、3級はほぼ合格できます。それでは具体的な勉強法について教えましょう。
詰めれば2週間で合格レベルになれますが、余裕を持って1ヶ月を基準にします。
知的財産管理技能士は法律が主題する資格ですので、法学に明るくないと難しいと思われがちですが、誰しも最初は何も知らないのです。まずは法律を覚えることを優先しましょう。
出題傾向は数値を変えた問題や、過去の事例を基にした物が多いです。
1週間でテキストをまずは覚える
合間を縫って勉強すると仮定し、1日3時間を勉強に使えるとすれば、3日間を流し読みで一通り読み進めます。これである程度、どのような知識が必要なのか?が解ります。
残りの4日間で穴埋め問題を一通りやりましょう。別のノートに答えを書き、間違えた部分に付箋を貼って次に備えましょう。
ここで正解する問題は、始めの3日でほぼ覚えているから答えられた結果です。
再び1週間を暗記にあて、残りの2週間で詰めていく
再びテキストを流し読みして、付箋が付いたページを熟読していきます。徐々に読み進める速度も速くなっていると感じるはずです。これは脳が記憶をしていて、文の先を予測しているからです。
残りの2週間でテキストの穴埋めを二通りはやるようにしましょう。1週間で付箋が付いている問題を重点的に、流し読みを交えて覚えていきます。
最後の1週間は集大成ですので、テキストに直接答えを書いていきましょう。答え合わせをして、正解が90%以上であれば合格は決まったようなものです。
勉強にあると便利な道具
最低限必要なのは、知的財産管理技能士3級の問題テキスト本です。
法律の文章は何かと読み辛いので、単語にマーカーで目印を付けたくなります。しかし、そこだけ覚えても仕方ありません。応用するためには、おぼろげながら全文を言える方が力になります。
始めにテキストへ直接書き込んでしまうと、正解と間違いを常に見続けなければいけないので、穴埋めは別の紙に書くようにしましょう。
付箋は間違えたページに貼り、流し読みする時はそこから優先的に読み進めると効果的です。
知的財産管理技能士は1級~3級がありまして、2級以上は実務経験が問われます。なので「一から取りたい!」となると3級の合格を目指すことになります。3級は当資格の基礎となりますので、法律について暗記することが合格への早道です。
テキストの紹介
各級に対応した「知的財産管理技能士公式テキスト」がありますので、まずはコチラを利用して勉強するのがベターです。
併せてTACから出している「知的財産管理技能士 スピード問題集」を購入して問題に慣れていきましょう。
国家資格の中でも受験料が高い資格になるので、一回で合格を目指すためにもテキストは揃えておいた方が良いです。
合格率
合格率は1級で10%程、2級で30%程、3級で70%程になります。
難易度(勉強時間)
知的財産管理技能士3級の勉強時間の目安は、根を詰めて2週間、余裕を持って1ヶ月が平均です。効率的に学習して100時間程度といったところでしょうか。
3級の難易度は比較的易しめです。2級以上は試験項目も増えますし、更に専門的な知識が必要とされます。
2級以上は2年の実務経験が必要ですが、自己申告です。
業務をせず合格するためには、まず3級に合格してから、1年間国内のニュースで著作権問題を洗い出して、事例と判例を学んだことから導き出すような、実務に近い勉強方法が問われます。
合格基準
- 1級:学科試験:満点の80%以上、実技試験:満点の60%以上
- 2級:学科試験:満点の80%以上、実技試験:満点の60%以上
- 3級:学科試験:満点の70%以上、実技試験:満点の70%以上
試験情報
- 資格種別:国家資格
- 資格区分:1級、2級、3級
- 受験資格:実務経験者など
- 試験内容:学科試験(4肢択一式)と実技試験
- 試験日:3月・7月・11月(年3回実施)
- 試験場所:全国主要都市
- 問い合わせ先:一般社団法人 知的財産教育協会