海上保安学校の採用試験は、基本的に高校卒業程度の知識が求められます。
問題内容については公務員試験なので警察官や市役所職員の採用試験と同じような内容が出ます。
しかし、海上保安庁なので傾向としては自然科学と文章読解など職務に必要な分野からの出題が多いです。
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海上保安学校学生になる為の試験対策
自然科学
自然科学の対策勉強方法については、中学生の理科の教科書から勉強しなおすことです。高校生になってからは細かく地学や生物などと別れますが中学生の分野では浅く広い知識を習得させるためにあえて分野を細分化していません。
試験に出題される内容は高校の内容ですが、知識的には中学生程度の知識があればとけるような問題になっています。
まずは、中学校の理科の復習を行います。その際に気を付けなければならないのが、暗記しない事です。
多くの受験生がやってしまいますが公務員試験で暗記ほど危険なものはありません。
なぜなら、四択での選択が多いからです。
しっかりと「なぜこの問題はこういう答えになるのか?」をわかっていないといざ、問題に取り組んでいくと似たような答えが出てきてしまい答えがわからなくなるという事があります。
公務員試験では回答の選択肢の中に2問は明らかに違う選択肢を入れます。
そして残り二つは、答えがほぼ同じなんだけど若干意味が違うというようなすごく考えさせられる問題が出ます。
なので前半の文章はあっていても後半の一部が間違った答えを含んでいるということも少なくはありません。
しっかりとした知識をつけるためにも暗記はやめましょう。
読解問題(国語と英語)
次に読解問題です。読解問題については、国語と英語からの出題になります。
国語については文法の知識が必要となってきます。空欄に入る言葉の正しい活用を選ばせる問題や、語句補充の問題が多いように感じます。
対策としては、文法を自分なりにもう一度整理することが必要です。
特に、ややこしい変換の活用形の言葉などはしっかりと確認しておく必要があります。それ以外は、普段から新聞を読み長文に触れる機会を増やすことです。
英語については、文法の復習をしておくことが必要です。
基本的な問題としては前後の流れから語句を適切な形にしたものを選択する問題が多いです。
ここでは普段の生活の中では目にすることのない、ちょっと特殊な変形をする動詞などが頻出傾向にあります。
もう一度、自分はそういったものをしっかりと覚えているかどうかを確認してみてください。
あと気を付けていきたいのが英語独特な表現です。例えば、not only A but also Bや never ~without -ing などといった英語独特な表現は曲者です。
これらは高校になってから本格的に学習する内容なのでかなり差が付きやすい分野です。
ここで得点を得ることが出来ないと、他のところでの得点では差が出ないため後半戦で苦しい結果になる可能性もあります。
こういった英語独特な表現や、イディオムを毎日5個ずつでいいので確認していき、覚えていく必要があります。
そうしていけば今まで読むことの出来ない長文もすらすらと読み解いていき、そんなに時間をかけることなく英語の文章読解をこなすことが出来るようになると思います。
難易度(勉強時間)
試験自体は公務員試験で唯一、他の試験とかぶらないので全国の人が受験しかなりの難易度になります。
そのため1日2時間程度の勉強などでは当然、戦うことはできません。
最低でも一日の勉強時間は10時間確保する必要があります。
また土日は12時間ほどの勉強を行って自分の知識を確認する必要があります。どこの公務員試験よりも難易度はかなり高く、受験者数も多いです。
しっかりと勉強して受験に臨んでいく必要があります。