給水装置工事主任技術者は、公衆衛生概論からはじまり、水道行政に関する事、給水装置の概要や構造、性能、そして計画論や工事法、施工管理、さらには工事事務論と非常に範囲が広いのが特徴です。
ただし、受験資格は給水装置工事に関して3年以上の実務の経験を有する方が対象となるため、構造た性能、施工や管理に関してある程度の知識は備わっている事や現場で作業しながら覚える事ができますので、それ程とっかかりにくいものではないと思います。
ポイントは、公衆衛生概論や行政に関する法令、そして給水装置計画論では、一部計算問題が出題されますので、このあたりを重点的に勉強を進める事がポイントになります。
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給水装置工事主任技術者の勉強法
過去問題から始める
勉強を始めるにあたり、先ずは問題の内容や傾向知るために過去に出題された問題から解いていく事をおすすめします。
なお、過去の問題に関しては公益財団法人給水工事技術振興財団のホームページに5年分の問題が掲載されていますので、まずはそちらを試してみて下さい。
実際に問題を解いてみて、どれくらいの知識が身についているのか、苦手な科目がどれなのか、など把握する事ができます。
参考書の使い方について
過去問題を解いてみて、理解できない問題や計算など出てきた場合には、各出版社から販売されている参考書を使用して理解を深めていきます。
ポイントは、参考書の内容すべてを網羅しようとしない事です。特に働きながらの勉強では試験までの時間が全然足りなくなります。あくまで辞書的な感覚で使用する事が大切です。
また、参考書を見て気になる解説や用語などが見つかったら、必ずノートに書き出す(アウトプット)様にしましょう。
目を通しただけや、マーカーなどの色付けだけでは、覚えた気になっただけで直ぐに忘れてしまいます。覚えた情報はアウトプット(書き出す)する事で必ず覚える様になりますので、その癖付けをします。
覚えにくい用語等の対処について
どうしても覚えられない用語等がある場合には、単語カードなどに書き出しておく事がおすすめです。
コンパクトサイズですので持ち歩きに便利ですし、気になった時にすぐに見返す事ができるので効率が上がります。
後は参考書や過去問題集の裏表紙などにも書き出しておくのもおすすめです。これなら試験直前でも簡単に確認する事が出来るので便利です。
消去法で問題を解いていく
四肢択一問題と選択肢からの穴埋めタイプが中心となります。ポイントは、誤りのある文章や語句を順番に消去していきながら正解となるものを選ぶ、いわゆる消去方法で解く様にしましょう。
普段の勉強からこの方法を身に付けておく事で、本番の試験でも勘違いや引っかけ文章、単純なミスを防ぐ事ができる様になります。
テキストの紹介
これだけ覚える!給水装置工事主任技術者試験
おすすめのテキストでは、オーム社出版の「これだけ覚える! 給水装置工事主任技術者試験
過去問題を分析してポイントなる用語等必要なところを掲載してありますので、効率よく勉強したいと考える方におすすめです。
給水装置工事要点テキスト
また、市ヶ谷出版社から出版されている「給水装置工事要点テキスト
できる合格 給水過去6年問題集
過去問題集は、公益財団法人給水工事技術振興財団のホームページで問題を入手できますが解説はありません。
そこでおすすめなのが、週刊住宅新聞社の「できる合格 給水過去6年問題集
難易度(勉強時間)
毎年の合格率は30%前後となっており、難易度的には普通クラスになります。
合格基準は必須6科目(公衆 衛生概 論、水道行政、給水装置工事法、給水装置の構造及び性能、給水 装置計画論、給水装置工事事務論)の得点の合計が27点以上、全8科目の総得点が40点以上、そして各科目の最低点数が定められています。
また、試験は年に1回実施で学科ごとの科目合格はありません。
なお、給水装置工事主任技術者の資格試験を受験する方はの多くは、実務建研が必要な事から仕事をしながら勉強をするといったケースが多いと思います。
余程知識に長けた方は別として、最低でも過去数年分の問題を理解するのに2ヶ月から3ヶ月程度は要すると思います。
また、暗記する事も多いですので、毎日少しの時間でも良いので継続して勉強する事をおすすめします。
通信講座のSATについて
独学での勉強が困難と感じた場合には、通信講座のSAT教材を利用してみるのもありだと思います。
こちらの教材では、テキスト式の参考書や専門の講師が行う講義が収録されたDVDやeラーニング講座が用意されています。
パソコンやスマートフォンからでも視聴できますので、都合の良い時間に講義を聞いて勉強する事が可能です。
もちろん、分からないところがあればメールサポートが用意されていますので、疑問などす解消する事ができます。
試験内容
公衆衛生概論、水道行政、給水装置の概要、給水装置の構造及び性能、給水装置工事法、給水装置施工管理法、給水装置計画論、給水装置工事事務論
合格基準
- 必須6科目(公衆衛生概論、水道行政、給水装置工事法、給水装置の構造及び性能、給水装置計画論、給水装置工事事務論)の得点の合計が、27点以上
- 全8科目の総得点が、40点以上
など・・・
受験者数・合格率
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年 | 13,434人 | 37.7% |
2017年 | 14,650人 | 43.7% |
2016年 | 14,459人 | 36.1% |
2015年 | 13,978人 | 31.1% |
2014年 | 13,313人 | 27.0% |
試験情報
- 資格種別:国家資格
- 資格区分:なし
- 受験資格:あり
- 試験日:10月下旬
- 試験場所:全国主要都市
- 問い合わせ先:公益財団法人 給水工事技術振興財団