まず、英文会計は簿記を理解していないと解けないので、まずは日商簿記検定の資格を取得することをお勧めします。
日商簿記検定は、問題集と教科書の2種類を購入し学習します。3級から順にはじめ、2級まで取得できるとBATICで出題される勘定科目の意味や仕訳の方法等が理解できます。
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BATICの勉強法
勘定科目の英語表記を勉強
日商簿記検定2級を取得できたら、まずはBATICに出題される勘定科目の英語表記を頭に入れます。意味が難しい英語は使われていないので、これらを覚えるのは難しくありません。
問題集に出てくる全ての勘定科目の英語表記をノートに書き出し、隣に日本語の意味を書きます。
覚えるときは、英単語の意味と日本語の勘定科目の意味を重ね合わせながら考えながら覚えると、すんなり頭に入ってきます。英語で似たような表現がされている勘定科目もあるので、これは注意して覚えます。
仕訳の形式を覚える
次は、仕訳の形式を覚えます。ほとんど日本の簿記検定で出題されるものと変わらないので、一度見て覚えることができます。仕訳の形式を覚えたら、実際に仕訳をしてみます。
日商簿記検定取得から時間が経ちすぎると、ここでつまずくので日商簿記検定を取得したらすぐにBATICを受験することが大切です。
仕訳は間違いや知らない点を解いたあとに、解答用紙に書き込むとあとから振り返りやすいので、問題集のコピーをとって、そこに解き、書き込みます。
また、コピーをとっておけば、繰り返し学習することも可能です。BATICの問題を解いていると、英語の表現に気を取られて、数字の正確さを見落としがちなのでその部分のチェックも必要です。
仕訳は、問題をひたすら解いて、自分が見たことのない問題を無くすようにします。解けば解くほど、知らない種類の仕訳が出てくるので、どんな問題にも対応できるようにします。
また、問題文の中で、知らない単語が出てきた場合には、その場だけの検索で済ますのではなくきちんとメモをとっておきます。
問題文は、形式化しているので一度覚えてしまえば、次はもう解けるようになります。もし、仕訳で理解できない問題があれば一度日本語に戻して、日本語の仕訳として考え直してみると解くことができます。
財務諸表は重点的に
次は、財務諸表です。BATICを学習する中で最も時間をかけて学習するべきパートです。これこそ、簿記の知識がしっかりと頭に入っていないと解くことができません。
まずは問題文の形式を覚え、文中のわからない単語をしっかり覚えていきます。そして、仕訳をするのですが、仕訳に無駄な時間を取られないようにまずは仕訳の部分だけ繰り返して解きます。
財務諸表を作成するうえで、この仕訳を間違えると数字がすべて間違ってしまうので、「正確に・迅速に」を意識して解くようにします。仕訳に不安がなくなったら、表作成です。
項目と数字がずれないように注意しながら、数字を当てはめていきます。ここでも日本語の財務諸表との印象の違いで焦りがちですが、英語を日本語に変えてしまえば全く違いはないので、落ち着いて解いていきます。
時には、項目が省略されていたいりして項目数、項目の位置が変化するので、こちらもたくさんの問題演習が必要です。
わからなかったところは、直接解答用紙に書き込むことがとても大切です。そして、問題を解き終わって数日たった後に改めて振り返ります。
テキストの紹介
公式テキスト
公式テキストがあるので勉強しやすいと思います。簿記と英語力をバランスよく勉強することが重要になります。
公式問題集
通信講座の紹介
「資格の大原のBATIC(国際会計検定)®講座
難易度(勉強時間)
日商簿記検定の知識が必要になるので、簿記の知識を身に付ける時間を含めると、750時間程度必要と考えられます。
これはあくまで最低時間で、日商簿記の検定を取得しない(知識を身につけるだけ)の場合も含めてです。元々簿記の知識(2級程度)があれば、1日2時間程度の学習を2ヶ月程度続ければ取得できると思います。
簿記の知識と英語への興味さえあれば、試験自体は難しくないと思います。使われている英語も難しいものはありません。
試験内容
- Subject1(英文簿記)配点400点
- Subject2(国際会計理論)配点600点
合格基準
スコアより称号を与えられます。
- スコア880~1000:コントローラーレベル
- スコア700~897:アカウンティングマネジャーレベル
- スコア320~699:アカウンタントレベル
- スコア:200~319:ブックキーパーレベル
受験者数・合格率
2018年度の受験者数は1,424人。
試験情報
- 資格種別:公的資格
- 資格区分:なし
- 受験資格:なし
- 試験日:7月下旬、12月中旬
- 試験場所:全国各地
- 問い合わせ先:東京商工会議所 検定センター