テキストよりは実技を重点的に実際に行っていくことで覚えていくような形の勉強になるでしょう。
音楽理論や、歴史も多少出てくるので楽器の歴史や音程に関する知識はテキストでしっかり覚えるようにします。
スポンサーリンク
ピアノ調律技能検定の勉強法
実務経験を積みながら
実際に有名楽器メーカーなどに勤めて、ピアノ調律にかかわる業務を行い、身に着けていくのが着実でしょう。先輩技師からの試験に対するアドバイスも受けられます。
学科試験の対策だけでなく実技試験にも備えなくてはなりません。実際にピアノを触って調律、整調、修理の作業を覚えていくことができます。わからないことはすぐに聞くことができ、収入を得ながら勉強することができます。
勤務の時間外を学科の勉強に費やさなくてはなりませんが、実技に強くなれます。実技試験は合格率も学科試験に比べて低いので、実際にピアノに触って作業になれることも大切です。
決められた時間で作業を終えるために自分自身でスピーディーな作業手順をシュミレートしておくことが大切です。
学校に通って
専門学校、大学に通って勉強することもできます。専門学校の場合、2年間みっちり勉強することになります。お金と時間はかかりますが、その分丁寧なアドバイスをもらうことができます。
ピアノの調律、修理のみに特化した勉強が多くなります。実際に調律、整調、修理の作業を覚えるだけでなく1台当たりの作業時間を短くすることに力を入れている学校も多いので、効率的に学ぶことができます。
大学の場合は長い時間をかけて勉強することができます。実技の練習は何度も繰り返すだけでなくどの作業で躓くのか、どこが苦手かを考えて調律、整調、修理をバランスよく学ぶことが大切です。
ホームページの過去問題を利用する
一般社団法人日本ピアノ調律協会のホームページにある学科試験問題の過去問題を利用するのも一つの手です。
基本的には試験問題はマルバツの二択式と多̪肢択式なので過去問題をさらっておいて間違いはありません。一緒に正答も出ているので、勉強のとっかかりになります。
テキストを利用する
ピアノ調律技能検定のテキストを利用する方法です。
ピアノ調律士は受験資格の関係上実務経験や学校を経てなることが多いので、あまり数は多くありませんがテキストはあるので、テキストを使い問題の傾向をつかんで勉強します。
しかし実際の修理での作業にかかわる内容も学科試験に含まれているので、実技試験対策である調律、整調、修理と合わせて覚えることで関連付けていくことが大切です。
テキストの紹介
ピアノ調律技能検定の勉強用のテキストとして「ピアノ調律技能検定○×式一問一答問題集」があります。
ピアノ調律技能検定は基本的に受験資格に実務経験や、学校卒業が必要なためテキストはあまり多くありません。
しかし実際実務をこなしながら勉強する人や学校の勉強だけではうまくまとまらない人に、このテキストはおすすめです。
マルバツ式なので実際の試験と同じように勉強できるうえに、手軽にどこでも勉強できます。
内容も、学んできたことをそれぞれ分野ごとに整理しやすくなっているので、勉強してきた内容が頭の中でうまく整理できなくなってしまうということもありません。
各分野150問の問題があるのでかなりの範囲をカバーできます。
難易度(勉強時間)
国家資格であり、音楽という特殊なジャンルの性質上、難易度としてはかなり高いです。
しかし資格対策の専門学校に行くことさえできれば、比較的スムーズに資格取得に向かうことはできます。
資格取得までの期間は級によって変わります。3級ですと、実務経験の場合早くて1年ほど、学校の場合2年はかかります。最短でなので、もう少しかかる可能性もあります。初心者からですと、音楽理論なども学ばなくてはならないので少なくても3年はかかります。
合格基準
各科目70%以上の正解率
受験者数・合格率
1級
2015年 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
学科 | 213人 | 71.8% |
実技 | 280人 | 33.6% |
最終 | – | 24.1% |
2級
2015年 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
学科 | 99人 | 86.9% |
実技 | 133人 | 35.5% |
最終 | – | 15.8% |
3級
2015年 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
学科 | 126人 | 90.0% |
実技 | 151人 | 36.4% |
最終 | – | 32.8% |
試験情報
- 資格種別:国家資格
- 資格区分:1級、2級、3級
- 受験資格:あり
- 試験内容:学科試験、実技試験
- 試験日:1級・2級:7月上旬、3級:11月上旬
- 試験場所:全国各地
- 問い合わせ先:一般社団法人 日本ピアノ調律師協会