理容師は、どの町にも散髪で馴染みのあるある店舗で、多くの方に必要なサービスを提供しています。
この理容師になるためのステップは、理容師養成施設への入所・理容師国家試験に合格・理容師名簿への登録することになります。とても長い道のりになります。
理容師になるための養成施設は、どこでもよいのでしょか?この養成施設は、厚生労働大臣が指定しています
。養成施設への入学は、高等学校卒業者(当分の間は中学校卒業者も可)となっています。また、修業年数は、通学タイプの場合は2年以上、通信タイプの場合は3以上になります。
そのために、最短でも高等学校卒業を18歳に卒業してから理容師になるのは、20歳ということになります。
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理容師になる学び方は?
通学タイプは、厚生労働大臣又は都道府県知事指定養成施設が全国に200以上あります。
一方、通信タイプは、厚生労働大臣又は都道府県知事指定養成施設が全国に200あまりあります。通学タイプは、昼間課程と夜間課程があります。
昼間課程の修業年数は2年間であり、毎日朝から夕方まで学びます。学生生活では、各養成施設で特色あるコンテストなどのコンペや海外研修などがあります。
理容師になる前に、楽しみながら勉学に励むことができます。通学タイプは、8課目の必修課目と各養成施設の特色を活かした選択必修課目を修める必要があります。
一方、夜間課程の修業年数は2年間から2年6ヵ月であり、毎日夕方から学びます。養成施設の学費を日中に稼いで、夢を実現する方などに向いています。
昼間課程のコンペなどは理容師になっても挑戦できますので、頑張って理容師になることに集中することがなによりも大切です。
通信課程の修業年数は3年であり、4月と10月に2回の募集があります。通信教材は、公益社団法人である日本理容美容教育センターから配本計画に従って、受講者に郵送されます。
通信課程は、8課目の必修科目と5科目の選択必修科目があり、3年間で報告課題(レポート)を36報告(高等学校卒業者)・45報告(中学校卒業者)する必要があります。
また、スクリーニングとして面接授業が夏休み・春休みの時期に開催されていますこれも出席する必要があります。
この面接授業の時間も法律で義務付けされていて、卒業までの3年間で600時間以上となっています。1年間に200時間になります。
一日の面接授業の時間が8時間とすると25日になります。これは困難な方も多いと思います。
そこで、裏ワザがあって、理容所に従事する方は、面接授業の時間が300時間以上と半減されます。つまり、年間の面接授業の時間が約12日になります。
一ヶ月に1日であれば、対応できる方も増えるのではないでしょうか?
将来、理容師の夢のある方は、理容所に勤務しながら通信教育で資格を取得するのが、総合的に観点で最良と思います。
理容師の国家資格の受験対策
厚生労働大臣又は都道府県知事指定養成施設で定められた課程を修めて、理容師国家試験を受験します。
理容師国家試験は、実技試験・筆記試験で構成されます。
実技試験
実技試験は、開催される試験毎に異なりますが、例えば、カッティング(約30分)・ワインディング(約30分)といった内容になります。実技の課題は、何が出題されるかわかりません。
しかしながら、この理容師国家試験に合格することは、理容師として実際にサービスを提供可能な実力を身に付けている証になります。
その意味で、厚生労働大臣又は都道府県知事指定養成施設で十分な実力を付けるように日々、努力することが合格を勝ち取る近い道になります。
実技試験は、公益社団法人である日本理容美容教育センターから衛生実技試験審査・理容師実技試験理容技術審査等のマニュアルが公開されています。
このマニュアルに目を通して減点される行為を頭に入れて実技の演習を繰り返すことが合格点を獲得するためのポイントになります。
また、理容所に勤務されている方は先輩に指導をお願いすること・通学タイプの方は、先生に指導をお願いすることで、実力を高めていくことが大切です。
筆記試験
筆記試験は、4問から答えと1つ選択する方式であり50問を2時間40分で解くことになります。
出題範囲が広くて、関係法令・衛生管理・理容保健・理容の物理・化学・理容理論からなっています。筆記試験は、一問あたり3分12秒で解く必要があります。
理容師試験の合格率は、60パーセントから70パーセントで推移しています。
筆記試験は、公益社団法人である日本理容美容教育センターから過去問と解答が配布されています。5年分の過去問を5回程度解くことで、十分に合格圏内に到達することができます。
ただし、配布されているテキストを確りと学ぶことは、付け焼刃の知識でなく実力を培うことができますので、テキスト学習もしっかりと対応することが大切です。

晴れて理容師国家試験に合格した暁には、理容師名簿への登録することで、理容師としての活動を開始することができます。
難易度(勉強時間)
この国家試験の合格率が例年60パーセントから70パーセントで推移しています。従って、難易度としては、高くないものになります。
しかしながら、筆記試験だけでなくで、実技試験があるところが、難関になります。このために、2年から3年をかけて技術・技能を習得する必要があります。
しかも実技試験は、1時間程度で課題を完成する必要があり、時間としては大変に短いと実感されると思います。
筆記試験は、800時間程度で十分に合格圏内に入ります。問題は実技になります。実技の習得は、筆記試験程に安易に考えてはいけません。
実技試験は、2000時間程度のみっちりと実力を磨くようにする必要があります。
一見して簡単に合格できるように感じますが、受験までの時間は膨大な時間が必要になる試験になります。
試験内容
筆記試験 | 関係法規・制度、衛生管理、理容保健健、理容の物理・化学、理容理論 |
実技試験 | 理容の基礎的技術(カッティング・シェービング・整髪)、美容を行う場合の衛生上の取り扱い |
合格基準
筆記試験 | 100点満点中70点以上で、尚且つ全ての科目で0点が無い |
実技試験 | 衛生上の取扱試験で減点が30点以下で尚且つ、基礎的技術試験で減点が40点以下 |
受験者数・合格率
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年後 | 1,156人 | 79.8% |
2018年前 | 830人 | 57.5% |
2017年後 | 1,116人 | 72.8% |
2017年前 | 836人 | 62.9% |
2016年後 | 1,261人 | 75.1% |
2016年前 | 880人 | 60.5% |
2015年後 | 1,253人 | 75.1% |
2015年前 | 862人 | 61.0% |
試験情報
- 資格種別:国家資格
- 資格区分:なし
- 受験資格:あり
- 試験日:実技試験(2月、8月)、筆記試験(3月、9月)
- 試験場所:全国各地
- 問い合わせ先:公益財団法人 理容師美容師試験研修センター