英検1級はその難しさで有名ですね。TOEICで楽々900点以上をとれる人でも、英検1級となると合格できるのはごく一部に限られてしまいます。
なにがそれほど難しいのでしょうか?
いちばんのハードルは、分野の広さです。TOEICはリスニングとリーディングだけで済みますが、英検1級の場合はここにライティングと面接が加わってくるのです。
そしてライティングやスピーキングが多くの日本人にとってリスニング・リーディングよりも難しいことは言うまでもありません。
ですから英検1級の勉強をしようという場合、まんべんなく学習するよりも自分の弱点を重点的に勉強するようこころがけるとよいでしょう。
過去問を解けば苦手分野がわかります。テキストは自分の苦手な分野はかならず揃えましょう。逆に得意な分野は過去問だけで済ませてしまってもかまいません。
ここでは出題される分野ごとにおすすめのテキストを紹介するので、テキストを選ぶ際に参考にしてください。
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英検1級のお勧めテキスト・参考書
単語の学習には「英検1級でる順パス単」
まずは単語を覚えなくては始まりません。英検1級用の単語テキストでもっとも評判の高いテキストがこれです。
試験に出る順番で単語が掲載されていて、頭から順番に覚えていけばリーディングもリスニングもそれだけ容易になります。普段から少しずつ、長期的な計画で暗記していくのがおすすめです。
ひたすら先に進むだけでなく、1週間に1度は復習を挟むとよいでしょう。1度通読しただけで終わりにせず、期間を空けて何周もすることが大事です。
リスニングの形式に慣れるには「英検1級リスニング問題150」
公式のリスニング問題集です。本番の試験と同じ形式が採用されている点がポイント。これを学習しておけば、英検1級のリスニングがどのようなものなのか感覚をつかめます。
ボリュームが多くコストパフォーマンスの点でもグッド。ただし難易度が低めだというところに注意してください。本番はこれよりも難しいです。このテキストはあくまでも英検の形式に慣れることを目的として使うのがよいでしょう。
リーディングが苦手な人は「英検1級長文読解問題120」
長文読解に関しては特別な学習は必要ないと思います。普段から洋書や英語のニュースサイトを読んでいれば、必要な力はつくからです。
それでもリーディングに苦手意識があるという人は、個別にテキストを買って学習するとよいでしょう。
その際におすすめなのがこの「英検1級長文読解問題120」。本番と同じ形式が採用されているテキストです。
これを学習すれば英検の形式にも慣れておくことができます。簡単な問題から始まり徐々に難しくなっていくという形式なので、いきなりつまずいてしまう心配もないでしょう。
ライティングと面接には「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」
英検1級は一次試験でライティングのエッセイを課され、二次試験では面接でのスピーキングを課されます。ここで重要なのは、両者に必要とされる力が共通のものだというところ。
ライティングの力はそのままスピーキングに直結し、逆もまたしかりなのです。ですから、この2分野はいっしょに勉強するようにしましょう。そこでおすすめのテキストがこの「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」。
エッセイの書き方を教えてくれる良書です。エッセイはただやみくもに自分の考えを書けばいいものではなく、守るべき手順や構造が存在します。このテキストをこなせば、それが身につくはずです。また別冊の冊子は会話テキストになっていて、二次試験の面接用に使えます。
上級者には「大人のための知識と教養の英会話」
クリストファー・ベルトンという英国人が書いた、定評あるテキスト。英検1級の受験者にはこのシリーズを使っている人が多いです。内容は会話文で成り立っています。
著者はブッカー賞にノミネートされたこともある人で、非常に高度な文体や単語が駆使される点がポイント。「英検1級出る順パス単」で覚えたような単語が次々に登場します。
上級者用のテキストではありますが、この本をマスターできれば相当なレベルに到達することができるでしょう。音声も付属しており、リスニング用の教材としても使えます。本書はシリーズ3冊目。これが気に入ったら、1冊目と2冊目も購入するとよいでしょう。
過去問は最新のものを買いましょう
英検1級の学習においても、やはり過去問への取り組みが重要になってきます。過去問は最新のものを購入しましょう。とくに英検の場合は形式がよく変わるので、それに対応するためにも直近の過去問を使うのが吉です。
購入するのは「英検1級過去6回全問題集」ですが、リスニングCDが別売りとなっている点に注意してください。
少々値が張りますが、ボリュームを考えればコストパフォーマンスは悪くありません。まずは過去問を解き、自分の苦手分野がどこなのかを把握することが重要です。自分に足りていない知識が発覚したら、テキストに戻ってそこを重点的に埋めていきましょう。
本番前には過去問を何度も繰り返し解きます。問題を覚えてしまうくらい繰り返しましょう。