色彩検定は1級、2級、3級とありますが、大学でデザインや芸術を専門として勉強している人でなければ順番に3級から受験すると良いでしょう。
1級は色彩に関する深い知識が必要になり、独学では少し厳しいですが、2級と3級のテスト問題は基本的に公式テキストの範囲から出るため、独学でも何ら問題なく出来ます。
テキストを覚えるのが得意な人は2級から受けても問題ないかもしれません。
ですが、2級を受験するかたは3級と似たような問題だから大丈夫だろうと、生半可な勉強するパターンが多いようですが、テスト本番でわからない問題が続出しますので注意をしてください。
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色彩検定の勉強法
受験勉強の方法としては上記でも述べたとおり、ほぼすべての問題がテキストから出題されるため、基本的にテキストを読み込み、それに付属する練習問題などを解きましょう。
不安な場合は外部テキストを併用する形で勉強しても良いかもしれません。色彩検定を受験するにあたり色に関する紙を集めた色彩カードを必ず準備しましょう。
色彩カードとはPCCCS201系というカラー配列にしたがって集められたカラーカードで、外部テキストなどではそれを貼り覚えると言った事をする物もあります。
これは色彩を覚える上で非常に重要になるため、中には色彩カードを同梱しているテキストも有りますが、日本色研のしっかりとしたものが1000円程で買えるので用意しておくと良いでしょう。
級別に関する勉強法として、3級では基本的に色に関する構造や、どのような事をすれば色をより効果的に見せれるかと言った問題が主になるのでそこまで特別な対策は必要ありません。
しかし、2級では目の働きや、光の性質といった色彩をどう認識するかといった問題も出てきます。
中学、高校の頃に物理や生物が苦手だったという方は学生向きのサイトなどでその手の物を調べながら克服すると良いでしょう。
また、どの級でも共通する注意点として色彩検定の特徴として服飾系の問題が出るといった特徴があります。
もともと服飾系の団体が実施していたことも有り、ファッション企画やファッションの流通経路などといった、色というよりは服飾に関する問題が必ず出ます。
色彩検定のテキスト紹介
基本的には色彩検定協会から出版されている「色彩検定過去問題集」をこなしながら問題の傾向を掴み、理解できない点は「色彩検定 公式テキスト」を利用すれば試験対策としては問題ないでしょう。
問題比率的にはテストの中でもごくわずかではありますが、同じような色彩に関する検定のカラーコディネーター検定と大きく違う点ですので、カラーコディネーター検定資格を持っている方や、色彩に自信がある方でも公式テキストは一度は目は通しておいたほうが良いでしょう。
勉強時間(難易度)
3級に関しては、勉強しなくても解ける問題も多いので、公式テキストと問題集を利用した勉強法であれば毎日1~2時間の勉強時間で1ヵ月もあれば合格できるレベルに達することができるでしょう。
2級になると色彩に関する専門的な知識が必要になりますが、それでも3級の1.5倍ぐらいの勉強時間があれば十分合格することができます。
合格基準
200点満点中120点以上
受験者数・合格率
2018年
区分 | 志願者数 | 合格率 |
---|---|---|
1級 | 1,656人 | 35.6% |
2級 | 11,631人 | 64.9% |
3級 | 26,056人 | 73.6% |
UC級 | 1,650人 | 92.0% |
試験情報
- 資格種別:民間資格
- 資格区分:1級、2級、3級
- 受験資格:なし
- 試験内容:筆記試験(択一式と記述式)、1級に関しては、1次試験と2次試験
- 試験日:6月下旬(全級)、11月中旬(2級・3級)
- 試験場所:全国各地
- 問い合わせ先:公益財団法人 色彩検定協会