語彙・読解力検定試験は2018年度試験で終了しました。
語彙・読解力検定では、「辞書語彙問題」、「新聞語彙問題」、「読解問題」の3つの問題が出題されます。
3つの範囲のうち、この検定における特徴的な問題が出題されるのは「新聞語彙問題」と「読解問題」です。
従って、この検定を攻略するうえでより大切なのはこの2つの問題傾向に慣れることです。
かと言って辞書語彙問題を蔑ろにするという訳にはいかないので、まずはそちらの勉強方法からご紹介します。
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語彙・読解力検定の勉強法
辞書語彙問題
「辞書語彙問題」は対策としては少しかための文体の小説を読み、わからない言葉が出てきたら必ず辞書を引いて意味を確認するという作業を行ってください。
この問題では日常生活においてあまり馴染みのない、文章表現においてよく使われる言葉の意味や正しい使い方を問われます。
よって、普段の会話やテレビなどではあまり用いられないようなことばを正しく知っている必要があるのです。
新聞語彙問題
対照的に「新聞語彙問題」では毎日の新聞に書かれている言葉の意味を知っているかどうかが問われます。
最近で言うとパナマ文書は結局どういった問題があったのか、や、国内総生産はアルファベットで表すとなにか、など、いわば時事問題の出題がされます。
この問題に対応するには経済や政治から医療、あるいは科学技術や環境、国際関係といった幅広い社会の出来事に通じている必要があります。
対策としては毎日欠かさず新聞を読んで新しい情報を逐一取り込んでいくことが有効です。
この語彙・読解力検定は主催がBenesseと朝日新聞社なので、普段あまり新聞を読む機会がなくどれを選んでいいのかわからないという人は朝日新聞を読むことをおすすめします。
読解問題
最後に「読解問題」ですが、ここでは主に朝日新聞の記事から抜粋した文章をもとに問題が出題されます。
「新聞語彙問題」同様に新聞を毎日読むことが大切です。また、この問題ではどれだけ文章の中身を短時間で理解し頭のなかで要約できるかが解く上での鍵となります。
なので、新聞を読むのに慣れてきたら今度はトピックごとに100文字程度で要約していくといいでしょう。
この作業を続けていくと、長い文章のなかで最も重要な部分を確実につかむことができるようになります。まずは社説や天声人語など文章の主張がわかりやすくまとめられているものから挑戦してみてください。
語彙・読解力検定では社会におけるあらゆる出来事の知識を持っている人や、その出来事に対して自分なりの見識を持っている人が圧倒的に有利です。まずは文章を読んで自らの知識を増やしていくことから始めてみてください。
受験者数・合格率
2015年度の6月実施分だと、全体の受験者数が21,639 人で合格率が46.1%になります。
難易度(勉強時間)
この試験の勉強をするならば、まずは新聞や小説など文章を読むことが大事です。反対に言えば最初は何かを読むということだけでよいのです。
よって、新聞ならば1部につき20分程度で、小説ならば300ページのもの1冊につき2時間程度で読み進めていくことが勉強時間の目安となります。
また、新聞を読むのに慣れてきたならば、今度は自分で時間を決めて要約の作業を行うといいでしょう。要約において大事なのは毎日少しずつ短い時間で文をまとめられるようになることです。
従って、初日に40分かかった場合には次の日は38分を目標にするなど、自分のペースで理解速度を上げていくことが大切です。
語彙・読解力検定ではどれだけの知識を持っているかということが測られるので、勉強を始めるのならば早いに越したことはありません。
なのでトータルでの勉強時間はあえて表記しませんが、毎日最低20分、つまり新聞1部分は文章を読むと試験に出てくる語彙に関しては大抵のものの理解ができるようになります。
文章にふれることを習慣化するだけで飛躍的に合格する確率が上がります。まずは1日20分の新聞タイムをつくってみてください。
試験内容
試験は「辞書語彙」「新聞語彙」「読解」の3つのカテゴリーから実施されます。
合格基準
- 1級:860以上のスコア
- 準1級:770以上のスコア
- 2級:20以上のスコア
- 準2級:510以上のスコア
- 3級:410以上のスコア
- 4級:300以上のスコア
基本情報
- 資格種別:民間資格
- 資格区分:1級、準1級、2級、準2級、3級、4級
- 受験資格:なし
- 試験日:6月中旬、11月中旬
- 試験場所:全国各地の学校や企業など
- 問い合わせ先:語彙・読解力検定の事務局