実用イタリア語検定の場合三級、四級くらいまでは文法の基本事項を正しく網羅していれば問題なく取ることができます。
イタリア語だけでなくラテン語系の言語全般に言えることですが、動詞の活用はきっちりと覚えておいてください。
正直な話このようなロマンス語の勉強の半分くらいは文法の活用を覚えることです。
曖昧な箇所があれば試験においても即失点につながりますし、試験の出題者もそれをよくわかっているので、受験生にとって理解のしにくい事項は確実に織り交ぜてきます。
簡単な問題を落とさないことは大前提ですが、このような少し難易度の高い問題をいくつか自信を持って取ることができれば合格は難しくありません。
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実用イタリア語検定の勉強法
リスニングについて
イタリア語の発音は英語などと比べれば明瞭で、日本人にとっては聞き取りやすい言語です。
基本的な発音のルールを覚えて、単語を間違いなく発音できるレベルであれば試験のリスニングはそう難しいことではありません。
ただし、数字だけは確実に覚えておいてください。リスニングでは時間や数字、季節などの覚えていれば絶対に取れるような問題が確実に出題されます。
しかし、これはただ覚えるだけでは不十分で、リスニングのような時間が限られた場であっても、正確に、そして反射的に日本語に置き換えられるレベルでなければいけません。
文法について
動詞の活用で必要な範囲のものをきちんと覚えたと胸を張って言えるレベルであれば、それ以外の事項も試験合格に必要な程度のものは自然に頭に入っていると思います。
ただ、それでもあえていくつかポイントを上げるのであれば、冠詞や現在完了といった日本語には馴染みの薄い文法事項です。
これらは、日本語の概念にぴったりとはまるものがないため、非常に高い語学レベルを有した人であっても曖昧さが残っている場合が多々あります。
ですから、どのようなときに冠詞を付けるのか、つけないのか。そしてその形が変わるのはどんなときか。
現在完了ならば用法を丸暗記するのではなく、具体的な文をいくつか覚えて、感覚的にこういうものかと納得できるような頭を作ることが大切です。
そうしておくと、予想外の問題が出たときにも、あの文ではああいった使い方をしていたし、これもそうなのかな?と予測を立てることができます。
この辺りの事項に関しては三級、四級レベルで引っ掛けとも言える複雑な問題は出てきませんので、直感に従って素直に書けば問題ありません。
文法の基本事項を正しく網羅することが合格への第一歩です!!
実用イタリア語検定のテキスト紹介
試験実施団体の「イタリア語検定協会」から出しているテキスト
受験者数・合格率
2019年春季
区分 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
準2級 | 237人 | 34.2% |
3級 | 414人 | 32.1% |
4級 | 467人 | 40.7% |
5級 | 361人 | 68.1% |
難易度(勉強時間)
勉強時間の目安ですが、三級はイタリア語専攻の大学生の二年次終了程度とされています。
とはいっても、これはいささか大げさに書いてあるので、実際には一年目の終わりくらいには合格できる人もちらほらいるのでは?といった程度と思ってくれれば大丈夫です。
語学専攻の学生たちはイタリア語検定のためだけの勉強を四六時中やっているわけではないので、あなたが試験にのみ的を絞って勉強すれば、早い人なら半年から一年くらいで十分合格レベルに達すると思います。
試験内容
1級・2級 | リスニング試験、筆記試験(1次試験)、面接試験(二次試験) |
3級・4級・5級 | リスニング試験、筆記試験 |
合格基準
おおよそ各分野で60%以上、かつ総合で70%以上
試験情報
- 資格種別:民間資格
- 資格区分:1級、2級、準2級、3級、4級、5級
- 受験資格:なし
- 試験日:10月、3月
- 試験場所:全国主要都市
- 問い合わせ先:NPO法人 国際市民交流のためのイタリア語検定協会