ドイツ語技能検定の場合、基本的な学習者が片手間に、簡単に取ることができるのは4級くらいまでで、三級を取ろうと思うと少し努力が必要になるでしょう。
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ドイツ語技能検定の勉強法
文法について
ドイツ語の文法は日本人にとっては少し複雑です。
語順や動詞の活用、冠詞の変化など覚えるべきことが山のようにあります。とはいえ、試験の問題にしても実際にドイツ語を使うにしても、覚えることが多いということはそれだけシステマチックにできているということです。
ですから、基本的な参考書に書いてある覚えるべきところは逃げずにすべて頭に叩き込むつもりで学習しましょう。
ドイツ語技能検定における四級、三級くらいまでの勉強は、基本事項をいかに暗記するかといっても過言ではありません。
また、他の多くのヨーロッパ言語のように単語には男性名詞、女性名詞の他に中性名詞があり、それらに対する冠詞、不定冠詞も用法や後に続く名詞によって少しずつ形を変えます。
この暗記は初学者にとっては非常に煩雑でつい後回しにしがちですが、これを疎かにすると単純な穴埋め問題だけでなく、作文問題でも意味自体が通らなくなる可能性すらありますので、絶対に逃げないでください。
リスニングについて
リスニングは4級程度であればそこまで難しく考える必要はありません。
問題集に書いてある基本的な挨拶や自己紹介、曜日や時間などの表現がきっちり頭に入っていれば問題なく合格ラインに乗るはずです。
また3級でも文法問題の難易度に対してリスニング問題はかなり基本的な内容も含まれているため、ここで点数をきっちり稼ぐつもりで臨みましょう。
リスニングの基本は問題集に付属のCDを何度も聴くことです。
意味の分からない言葉を流し聴いていても試験での得点にはつながりませんので、一回目は普通に聴き、二回目は意味を確認して、文法的な側面もよく理解しながら聴き、わからないところは調べ、わかるようになるまで何回もそれを繰り返します。
最終的にはCDと一緒に何も見なくても喋ることができるというくらいまで頭に入れることができれば、リスニングは問題ありません。
その頃にはドイツ語の発音に耳が慣れますので、聴いたことがなく読んだことがあるだけの単語でも間違いなく理解することができるでしょう。
このようにドイツ語技能検定の3級、4級くらいまでは地味な暗記や反復練習が続きます。辛くて投げ出したくなるかもしれませんがここでの基礎固めが今後確実にあなたの力になりますのでぜひ頑張ってください。
ドイツ語技能検定のテキスト紹介
受験者数・合格率
2018年冬季
区分 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
1級 | 217人 | 12.44% |
準1級 | 583人 | 29.85% |
2級 | 1,192人 | 37.08% |
3級 | 1,938人 | 57.53% |
4級 | 2,240人 | 67.54% |
5級 | 785人 | 98.34% |
難易度(勉強時間)
4級であれば毎日二時間程度の時間が取れる人であればまったく初めてという人でも三か月もあれば無理なく合格圏内に届くと思います。
他の言語を勉強していたり、もう少し時間が取れるという人はもっと早いでしょう。
3級は技能検定合格にだけ的を絞れば半年から一年くらいでしょうか。
ただし試験合格にだけ的を絞った勉強では実用的な会話はほとんどできないと思っていただいていいので、自分の目標に合わせた時間配分をしてください。
試験内容
1級と準1級は筆記試験、聞き取り試験、口述試験で行われ、2級~5級に関しては筆記試験、聞き取り試験で行われます。
試験情報
- 資格種別:民間資格
- 資格区分:1級、準1級、2級、3級、4級、5級
- 受験資格:なし
- 試験日:6月、12月
- 試験場所:全国各地
- 問い合わせ先:公益財団法人 ドイツ語学文学振興会