ハングル能力検定は、ハングル能力検定協会が実施する韓国語のテストです。ハングル能力検定は、受験する級によって勉強法が少し異なりますが、基本的なところは共通しています。
日本人が韓国語を習得するという観点から言えば、ハングル能力検定の勉強法のポイントはどこにあるのでしょうか。
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ハングル能力検定の勉強法
発音を重視する
まず、韓国語の基礎である発音を最初に習得することです。日本語を母国語とする人にとって、韓国語は極めて取り組みやすい外国語です。
というのも、韓国語と日本語は、文法や語順が基本的には同じですので、単語を置き換えることによって文章を作ることができるからです。
英語や中国語などは語順が異なりますので、なかなか直訳は難しいですが、韓国語の場合は日本語に直訳することが極めて容易です。
このように、もともと言語間の相性がいい日本語と韓国語ですが、それゆえ、日本人が韓国語を学ぶ場合は、いわゆるカタカナ韓国語として学んでしまいます。
そうすると、カタカナで記憶してしまうために、韓国語ネイティブの発音を聞いたときに、頭の中で韓国語として認識することができなくなります。
(頭の中にはカタカナとしての韓国語しかインプットされていないため)
したがって、文法や単語を習得する前に、とにかく発音を正確に習得することが重要です。
発音の練習自体は、10時間から20時間程度集中して学習することによって、かなりのレベルにまで到達することが可能ですので、最初にしっかりと発音を鍛えて、その後の文法学習や単語学習を正確な発音でマスターできるようにすることが重要です。
主催者提供の教材をメインに使う
次に、ハングル能力検定が提供している学習教材をフル活用することです。ハングル能力検定は、試験の運営のみならず、あらゆる対策書籍を出版しています。
過去問集はもちろん、単語集、文法のポイントをまとめた書籍も出版しています。
このような書籍に手を出す前に、一般の韓国語教師と呼ばれる方々が出版している書籍に手を出すことは、ハングル能力検定合格という目的から言えば不合理なことですので、とにかく試験主催者であるハングル能力検定協会が出版している書籍から情報を得ることが重要です。
動画サイトを活用する
最後に、YouTubeなどの動画サイトを活用してヒアリング能力を向上させることです。本場の韓国人の方々が発する生の韓国語に触れることによって、韓国語を聞き取る耳が鍛えられます。
したがって、YouTubeにアップされている韓国語のニュースや、インタビュー動画、芸能人の動画などを繰り返し聞くことによって、韓国語が自然に頭の中に入ってくるように努めることが大切です
個人的なおすすめは、韓国の裁判所がアップしている動画です。ハングルで「法院」と検索すれば、たくさんの動画を視聴することができます
テキストの紹介
ハングル能力検定協会から出されている「ハン検公式ガイド
併せて、「過去問
受験者数・合格率
2018年秋季(第51回)
区分 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
1級 | 66人 | 13.6% |
2級 | 379人 | 12.1% |
準2級 | 1,203人 | 22.1% |
3級 | 2,467人 | 56.8% |
4級 | 2,832人 | 72.7% |
5級 | 2,715人 | 75.9% |
難易度(勉強時間)
ハングル能力検定は、5級、4級、3級、準2級、2級、1級の6段階に分かれています。試験の難易度も、級によって大きく異なります。
トータル勉強時間の大体の目安としては、5級で40時間、4級で80時間、3級で160時間、準2級で240時間から300時間です。
この点、2級と1級は、試験自体の難易度がかなり高いですので、500時間から1000時間程度の勉強時間を確保し、かつ、実践的な知識をつけなければ、なかなか合格には至らないでしょう。
試験内容
- 1級:筆記試験、聞きとり・書きとリ 試験(一次試験)、面接試験(二次試験)
- 2級~4級:筆記試験、聞きとり・書きとリ 試験
合格基準
- 1級~3級:100点満点中70点以上
- 4級~6級:100点満点中60点以上
試験情報
- 資格種別:民間資格
- 資格区分:1級、2級、準2級、3級、4級、5級
- 受験資格:なし
- 試験日:6月上旬、11月中旬
- 試験場所:全国各地の大学など
- 問い合わせ先:NPO法人 ハングル能力検定協会