甲種火薬類取扱保安責任者の勉強方法として一番重要なことは、法令・火薬学ともに過去問を繰り返し解くことです。
理由としては、毎年、試験問題の一部分(1年→2年や高い→低いなど)を変更して焼き直しをしているだけであり、新傾向の問題は1~2問ほどです。よって全40問中のほとんどが過去問の焼き直しになりますので過去問の復習を中心に勉強をすることで自然と力が身に付きます。
また、専門用語が多く、暗記問題がほとんどです。よって過去問を十分に勉強し、理解して解けるのであれば合格は間違いありません。
そのために独学に必要なものは過去問題集と参考書になります。3~5年分の過去問題集を繰り返し解き、問題文中の誤っている部分を正しく解答できるまで復習してください。
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火薬類保安責任者(取扱甲種)の勉強法
試験について
試験についてはマークシート式で、ほとんどの問題が4つの文章から正しいものを「2つ」選ぶものです。
また、一部の計算問題などが4つの中から「一つ」の正解を選ぶ形式となります。四つの中から二つ選ぶので勘や運では合格できません。
確実に正しい記述を暗記して正確にマークすることが合格につながります。
法令について
法令の問題はすべて暗記になります。
問題の傾向としては条文の数字、数値を変更したもの「許可」を「届け出」に入れ替えた条文、~することができる。~してはならない。このような言い回しを変えたものがほとんどです。
ですから法令で定められている数字(年数や重量、距離など)を中心に正しい記述を暗記すること、また、どういった場合には「許可」なのか「届け出」なのかを重点に暗記して、問題文はどこがどのように間違っているかまで勉強してください。
間違いを見つけ、正しい記述までわかるように復習することが重要です。
火薬学について
火薬学の問題は、火薬・爆薬などの性質や発破に関する知識や技術の問題と計算問題があります。
火薬・爆薬の性質と発破の知識、技術については名称と特性のなかで「大きい」「小さい」や「早い」「遅い」などの記述を意識して暗記することが重要です。
この部分を入れ替えて出題される問題が非常に多く間違いやすいです。また、「○○のような方法を△△という」のような用語と説明の問題も多く出題されますので正しい用語の理解が必要です。
計算問題につきましては、ほとんどが公式を暗記して解く問題です。「A×B×C=D」どの数値を求める問題でも対応できるように勉強してください。
とくかく過去問を繰り返して問題に慣れることが重要です!
火薬類保安責任者のテキスト紹介
テキストについては、基本的にこちらの過去問1冊あれば十分です。
受験者数・合格率
合格率はおよそ20%~50%。
難易度(勉強時間)
勉強時間の目安については、時間で30~50時間、1日1時間程度、2か月ほどで一通りすべての範囲を勉強できます。
※理工系の方は計算問題などが、易しいので学習時間は短縮できます。
※暗記の得意、不得意にかなり左右される試験になります。
難易度としては、国家資格の中では易しいです。特に参考書や過去問題集がそのまま試験に出題されますので、時間をかけ過去問題集を解き、復習することができる方であれば合格することができます。
合格基準
一般教養科目はおよそ50点以上、その他の科目はおよそ60点以上
試験情報
- 資格種別:国家資格
- 資格区分:甲種、乙種、丙種
- 受験資格:なし
- 試験日:9月、11月
- 試験場所:各都道府県
- 問い合わせ先:公益社団法人 全国火薬類保安協会