実用数学技能検定、いわゆる、数検です。
この検定は、協会によって公開される問題の出題範囲を自身の知識がカバーしているか確認すること、実際に出題される程度の難易度の問題を試験時間内にすべて回答できるほどの実力を身に付けているか確認すること、過去問を入手し、試験時間内に全て解く練習をすること、このステップをきちんと踏んでから試験に望むことが鉄則であると言えます。
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実用数学技能検定の勉強法
ステップ1.出題範囲の知識のインプット
公開された範囲の問題に対して、解法や問題の意図がイメージできない場合は、参考書を利用してまずその範囲の知識の習得から始めましょう。
チャート式など、自身の実力等に合わせて難易度が複数ある参考書がおすすめです。参考書にはある程度の演習問題が収録されています。
この演習問題がすらすら解ける程度まで、勉強していきます。
参考書を学校の授業の板書に見立てて、自分なりにノートなどにまとめて、他人に説明できるように理解し、実際に説明してみると一気に理解度が深まります。
そして、この段階では試験で出題される問題が解けること以上に、問題の意図や解法のイメージを明確に理解していくことに注力しましょう。
試験で問題を間違えない能力と、問題の本質を理解する能力は別物です。ここでしっかりとイメージをつかむことが、二次試験の応用問題で、対策していない問題が出てしまった場合にも役立ちます。
ステップ2.問題を解く力をトレーニング
ここでは、ステップ1で身につけた知識をもとに、実際に出題される問題に立ち向かう能力をつけていきましょう。
受験する階級の問題集を入手し、全て問題を一度解きます。解けない問題は、ある程度考えて回答の方針を立てるだけで大丈夫です。
答え合わせをして、間違えた問題、解けなかった問題について、ヒントなしで解けるようになるまで再度、問題集を周回して演習しましょう。
この時、解けた問題は飛ばして構いません。複数の問題集に取り組むよりも、ひとつの問題集について何度もやり込む方が、効率がよくなります。根気よく進めましょう。
ステップ3.試験に合格するルーティンを習得
過去問を入手し、試験時間内に解く練習をします。
出題される問題の傾向や特徴を掴み、この大問ではこのくらいの時間をかける、この大問ではこれ以上の時間はかけない、など、それぞれ自分にあった回答のルーティンを確立しましょう。
また、本番で戸惑うことがないよう、回答の形式などについてもこの段階で知っていると、より勉強した成果が発揮しやすくなります。
この3ステップをきちんとこなすことができれば、きっと合格できるでしょう。頑張ってください!
テキストの紹介
テキストについては日本数学検定協会が発行している「実用数学技能検定過去問題集
あとお勧めできるテキストとしては、ユーキャンが発行している「ステップアップ問題集」です。
出題傾向を分かりやすく簡潔にまとめられているので、勉強する時間に余裕がない方にお勧めです。
合格率
- 1級で7%程
- 準1級で20%程
- 2級で24%程
- 準2級で35%程
- 3~5級で70%程
- 6~8級で80%程
- 9~12級で95%程
難易度(勉強時間)
難易度は多岐にわたり、小中学生が解けるレベルから、理系の大学生しか扱えないレベルまで存在します。
試験は一次試験と二次試験で構成され、一次試験は計算処理能力が問われる計算技能検定、二次試験は広く数学力、応用力が問われる数理技能検定となっています。
また、参考書やテキストが数多く出版されていることも大きな特徴です。勉強時間は自身がこれまで教育機関で受けた授業の内容、自身がどこまで知識を持っているか、に大きく依存します。
ただ、ステップ2以降は20時間程度で大方仕上がるかと思います。
合格基準
- 1級~5級:1次試験は70%程度、2次試験は60%程度の正答率
- 6級~11級:70%程度の正答率
試験情報
- 資格種別:民間資格
- 資格区分:1級~11級(13区分)
- 受験資格:なし
- 試験内容:筆記試験
- 試験日:4月・7月・11月
- 試験場所:全国各地
- 問い合わせ先:公益財団法人 日本数学検定協会