無線従事者試験の独学勉強法【テキスト紹介・勉強時間など】

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無線従事者の受験は、大きく4つの方法があります。

  1. (公財)日本無線協会の実施する資格別の国家試験を受験する。
  2. 総務大臣の認定を受けた養成課程を受講・終了して資格を取る。
  3.  総務省令で定める無線従事者の資格及び業務経歴を有する者が、総務大臣の認定を受けた認定講習課程を受講・修了することにより上位の資格を取る。
  4. 無線通信に関する科目を修めて大学・短期大学・高等専門学校・高等学校又は中等教育学校を卒業することで、一定の無線従事者の資格を取る。

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無線従事者の勉強法

資格取得の方法は、大きく①から④の4つの方法があります。下位の資格であれば②が短期かつ少ない投資で取得できます。

例えば、趣味で20km程度を短波帯で通信したいのであれば、第四級アマチュア無線技士を取得すればよくて②の養成課程で取得ができます。

一方、全ての無線通信や無線機器の技術操作をしたいならば、第一級総合無線通信士あるいは第一級陸上無線技術士の受験となります。

ここでは、最上位資格である第一級総合無線通信士並びに第一級陸上無線技術士の受験について触れます。第一級総合無線通信士と第一級陸上無線技術士は、勉強方法が重なる点も多いですので、第一級陸上無線技術士についての勉強方法を説明します。

具体的な勉強方法は、吉川忠久氏の著作である以下の本がお勧めです。無線関係の知識を既に有している方は、

1)の無線工学の基礎を復習の位置づけで問題を解いてみて下さい。もし問題を8割以上の正答率で解けた場合は、無線工学の基礎の十分な実力があります。ですので、1)の無線工学の基礎は、クリアにあります。

一方、8割未満の正答率あるは無線工学の基礎の知識を有しない方は、無線工学の基礎のテキストの解説の例題を解きながら理解を深め下さい。

勉強時間の目安はどの程度か

無線工学の基礎は、無線工学A,Bに進むために極めて重要な内容になります。この無線工学の基礎は、一つの目安としては、時間にして、約30時間から60時間の学習時間があえばよいです。

次に、無線工学Aは、無線工学の基礎と同様のアプローチで臨めばよくて、無線工学Aの知識を有さない方は、一つの目安としては、時間にして、約50時間から80時間の学習時間があえばよいです。

無線工学Bも同様に、無線工学Bの知識を有さない方は、一つの目安としては、時間にして、約50時間から80時間の学習時間があえばよいです。

最後に、法規は、法律を暗記する勝負になります。範囲や適用条件などを記憶することになります。

一つの目安としては、関連法令等を記憶する時間は、約50時間から70時間の学習時間があえばよいです。

従って、勉強時間は、180時間から290時間が一つの目安になります。例えば、一日に2時間の勉強時間を確保できた場合には、90日から145日になります。

勉強法のポイント

少し敷居を上げる話をしましたが、実は、第一級総合無線通信士並びに第一級陸上無線技術士は、過去問から出題される割合が比較的高い資格試験になります。

過去問を解いて頂ければ、その傾向をご理解頂けると思います。試験の合格の最低点は、60割以上ですので、数年分の過去問が解ければ、合格に到達できます。

テキストの紹介

第一級総合無線通信士並びに第一級陸上無線技術士の資格の性質として、過去問や過去問に類似した出題頻度が高い傾向にあります。

そのために、吉川忠久氏の「第一級陸上無線技術士試験 やさしく学ぶシリーズ」がお勧めテキストになります。この著書は、豊富な過去問と具体的でわかりやすい解説です。多くの方は、副読本が必要なくなると思います。

第一級総合無線通信士並びに第一級陸上無線技術士は、過去問からの出題頻度が高いために、過去問のマスターが合否を分けるといっても過言ではありません。

その観点で、過去問の豊富な吉川忠久氏の著書が優れているといえます。更に、試験の分野別に整理してあるために、各試験が一つのテキストに纏まっている点が極めて利便性が高くなります。

つまり、電車の移動時間などの隙間時間での勉強に重宝されます。

難易度

最上位資格である第一級総合無線通信士並びに第一級陸上無線技術士は、合格率5%から10%になります。

国家試験としては、かなり難しい部類に入ります。一つの目安として初心者は、300時間程度で合格レベルに達すると考えられます。

その意味では、1年間かけてジックリと取り組むような気持ちで取組むのもよいと思います。大変に険しい道のりになりますが、一歩一歩、進めば必ず合格を手に取れます。

特に、法規は、法律の暗記が十分でないと、判断に迷うような問いがあります。その意味で、法規が一つの登竜門となると考えられます。

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