メディカル クラークは医療事務の資格で、患者接遇、医療事務知識、診療報酬請求事務について出題されます。
病院に勤務したことがない人には、馴染みのない内容なので、最初に、医療保険制度や医療業務の流れについて理解します。
ここで、医療機関の違いや、請求と支払いの仕組み、診療報酬の原則など、基礎的なことを理解しておかなければ、勉強のメインである診療報酬の原則を理解することができません。
また、メディカルクラークの試験では、テキスト等の資料を持ち込み、試験中に確認しながら解答することができるので、内容を覚える必要はありません。
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メディカル クラークの勉強法
診療報酬の算定の原則を理解
問題を解いて診療報酬の算定の原則をひとつひとつ理解する。
資料を見ながら解答できるので、診療報酬の原則や各項目の点数について覚える必要はありませんが、その算定項目が、具体的にどのような診療状況の場合に算定されるのかを理解していないと、資料を見ても問題を解くことができません。
どのような時にどの算定原則に従って算定するのかなど、算定の考え方を理解するために、練習問題を解いていきます。
レセプト作成
実際にレセプト作成をしてレセプトの書き方を理解する。
試験で一番難しいのがレセプト作成問題です。レセプトの書き方を見ながら解答することは出来ますが、ひとつひとつ確認していると、限られた時間内に解答することができません。
多くのレセプト作成問題に取り組んでカルテの読み取り方や、レセプトの書き方を繰り返し練習して、早くレセプト作成ができるようにします。
検索しやすい資料作成
問題を解く時やレセプト作成をする時には、点数表や薬価早見表などの資料で点数や算定方法を調べます。
試験中にも使用しますので、検索がしやすいようにインデックスを貼ったり、付箋に注意事項を書いておいたりして、検索しやすい資料作りをしておくことが大切です。
略語やカルテでよく使われる用語についても、自分で分かりやすいようにまとめておいたり、それぞれの項目の余白に記入しておくと、わかりやすいです。
チェック表作成
自分が間違えたところ書き出し、チェック表を作ります。
問題を解いたりレセプト作成をして、間違えてしまったところは、次から間違えることがないように、注意事項を書き出しておきます。
次に問題を解く時に、その注意事項を読んでから取り組むと間違いがなくなります。
また、区分ごとに「間違いやすいレセプト作成の例」をまとめておくと、似たような問題が出たときに、一部を入れ替えるだけでレセプトを作成できるので便利です。
医療事務の基本となる医療保険制度や診療報酬の原則を把握することから始めるとスムーズに勉強することができます。
メディカルクラークのテキスト紹介
受験者数・合格率
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2016年 | 21,789人 | 63.7% |
2015年 | 24,620人 | 65.2% |
2014年 | 21,803人 | 67.2% |
難易度(勉強時間)
病院や保険制度の知識が全くない場合は、200時間程度の勉強時間が必要かと思います。
メディカルクラークの試験は資料を持込みできるので、簡単と思われがちですが、暗記の必要がない分、読解力が必要となります。
テキストの内容をしっかり理解し、練習問題に多く取り組めば、難しい内容ではありません。
すでに医療事務として働いている場合でも、手書きのレセプト作成の勉強が必要なので、50~100時間程度の勉強時間が必要です。
試験内容
筆記試験 | 択一式(25問、60分) |
実技試験 | 診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検(4問、70分) |
合格基準
それぞれの科目で70%以上の正解率
試験情報
- 資格種別:民間資格
- 資格区分:医科、歯科
- 受験資格:なし
- 試験日:毎月
- 試験場所:各都道府県内の公共施設等
- 問い合わせ先:一般財団法人日本医療教育財団・公益社団法人全日本病院協会