ITサービスマネージャーという資格は、企業業務を支える情報システムの安定運用をサポートするための資格です。
現代の企業においては、社員のITリテラシーが高く求められるようになってきましたが、この資格を有する人は、会社のシステム設備の安定した稼働を監視していくと共に、システムダウンした時に、正確かつ迅速に原因を究明して、復旧できることが仕事となります。
したがって、この資格に合格するためには、幅広いシステム知識と経験を持っておくことが必要です。
スポンサーリンク
ITサービスマネージャーの勉強法
ネットワーク知識の勉強
情報システムは単独で稼働するものではなく、本社・支社・工場と各拠点を結ぶネットワークが必要になってきます。
したがって、資格取得のためにはネットワークの技術的な勉強も必要です。
世の中に、どのような回線の種類があり、その特性も熟知する必要があり、ネットワーク関係のテキストやネットワーク関係の専門雑誌による基礎的な技術取得が必要です。
コンピューター、システム構成の知識
システムは基本的にコンピューターがベースになります。
大型のホスト形態から、サーバー・クライアント型の分散システムになり、各サーバー、端末のハード構成並びに基本OSの勉強もテキスト主体で勉強をしていくことが必要です。
データベースの知識
業務系のシステ設備になると、基本的にはデータベース型の運用が基本になります。
電算処理メインとなる勘定系のシステムに加え、営業的な情報データ、すなわち取り引顧客管理情報や契約書、見積書、提案書を始めあらゆる紙文書を電子化したデータの管理システムも存在します。
勘定系とドキュメントデータの連携も視野に入れたデータベースのシステムが総合的なシステムとなり、体型だったデータベースの考え方、ファリング管理、そしてそのルールまで含めた知識の勉強が必要です。
これらの知識は、テキストのみならず、外部のセミナー受講開始日等で知識の深堀をする必要があるでしょう。
セキュリティ対策
これらの勉強に加え、セキュリティの技術的な知識、ノウハウも求められます。
最近は、営業マンがモバイルアクセスをするニーズも高まっていますので、この当たりの対策法もマスターしておく必要があります。
試験範囲は大変、幅広くなっており、基礎的な知識をテキストベースで勉強することはもとより、外部セミナーデ実践的なノウハウを学ぶことも合格のための1つの方法です。
テキストの紹介
「情報処理教科書 ITサービスマネージャ」は効果的な勉強方法が掲載されているので、これから初めて勉強される方にお勧めのテキストです。
受験者数・合格率
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年 | 5,650人 | 14.3% |
2017年 | 3,555人 | 14.1% |
難易度(勉強時間)
この資格の難易度は大変高く、合格率が15%前後といわれています。
したがって、各項目の勉強については、1日2時間~3時間程度、継続していく必要があります。
また、各項目はシステムとして、密接に関係しているので、並行的に各項目を照らし合わせながら、勉強を進めていくことが必要です。そうすることにより、ハードとネットワーク等の個々の技術的な根拠が総合的かつ体系的に理解てきていきます。
また、復旧対策等の知識は経験こそ強位ノウハウとなりますが、トラブル回避のケーススタディ的なテキストで勉強することも効果的だと思われます。
合格基準
- 午前Ⅰ:満点の60%以上
- 午前Ⅱ:満点の60%以上
- 午後Ⅰ:満点の60%以上
- 午後Ⅱ:ランクA
試験情報
- 資格種別:国家資格
- 資格区分:なし
- 受験資格:なし
- 試験内容:筆記試験(多肢選択式(四肢択一)、記述式、論述式)
- 試験日:10月第3日曜日
- 試験場所:全国各地
- 問い合わせ先:独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター