臭気判定士試験の独学勉強法【勉強時間など】

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臭気判定士の勉強法は、ひたすら過去問を解くことが合格への近道です。

臭気判定士の試験の科目数は5題。

これに対して、臭気判定士の試験を運営する「においかおり環境協会」では、5冊の参考書を取り扱ってい、勉強に活用ことを推奨していますが、どの本も分厚く、全てを理解するのには、相当な時間を要します。

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目次

臭気判定士の勉強法

とにかく過去問を解く

参考書を理解するよりも、過去問を解き、問題の解き方を理解して行くことが、この試験の近道と言えます。

最低でも、直近4年間の過去問を繰り返し解きましょう。

なお、あまりに過去の問題は、法律が変わっていることもあるため、「解かない」ようにして下さい。誤った解答を覚えてしまうことになります。

過去問は、「においかおり環境協会」で、購入することができます。

なお、簡単な資料は、「においかおり環境協会」のホームページからpdfでダウンロードできます。

この資料は、意外と侮れない資料なので、確実にダウンロードして、勉強に役立てることを推奨します。

合格ラインを把握する

1次試験の合格ラインは、65~70%です。

60点満点なので、42点以上の点数を取ることが必要になります。できれば計算問題は確実に得点を取りましょう。

知識を問う問題では、稀に過去問に出ていない新規の問題が出題されます。

その場合は、動揺せず、過去に出題された選択肢で正誤をしっかりと判定し、正解を絞り込んだ上で、正解する確率を上げておくことが大切です。

1次・嗅覚概論

においを感じる人体のメカニズムを問われます。この問題は、知識問題が出題されます。

前半は、化学物質の組成とにおいの感じ方の違い、におい物質が嗅細胞に結合した後の大脳皮質までの伝達経路などの知識が問われます。

多くの問題は、過去問より語句の一部を変えた選択肢が出ているので、過去問をしっかりと覚えておくことが重要です。

ただ、実際の問題は、語句の一部が変わっているだけなので、一つ一つの語句をしっかりと読み、正誤を判断することが重要です。

全体的には、やや難しい問題です。

後半は、性別や年齢とにおいの感じ方の違い、においの評価方法が問われます。

この問題も過去問と似た傾向の問題が出題されます。後半の問題は、出題される選択肢が限られているため、やや易しい問題となります。

確実に点を取れるように勉強しておかなければいけません。

1次・悪臭防止行政

悪臭防止法に関する問題が出題されます。

前半は悪臭防止法が適用される範囲、悪臭防止法の規制基準の考え方などが出題されます。後半は近年の悪臭防止法の調査結果、臭気指数規制基準に関する問題が出題されます。

全体的にやや易しい問題が多いので、確実に点を取りたい科目です。

これらの問題は、「においかおり環境協会」のホームページでダウンロードできる資料がとても有効です。必ずダウンロードし、勉強に活かして下さい。

過去問で分からなかった問題は、この資料を活かして、確実に理解を深めておくことが大切です。

1次・悪臭測定概論

前半は、化学物質の性質、臭気指数と臭気濃度の基本的な考え方が問われます。

この問題は、実務の基礎知識が分かる方にはやや易しい問題です。

過去問の選択肢から出題されるため、確実に過去問を解き、確実に点を取れる状態にしておくことが重要です。

後半は、臭気排出強度や脱臭効率を求める計算問題が出題されます。

この計算問題は、過去問と全く解き方が一緒なので、計算の解き方は確実に理解しておきましょう。

計算が解ければ容易に全問正解できます。問題の解き方も非常に簡単なので、確実に点を取れるようにしておきましょう。

1次・分析統計概論

統計に関する知識を問われますが、実務内容とは離れており、実務経験のある方もしっかりと勉強しておく必要があります。全体的に難しいですが、計算問題は確実に点を取っておきたい分野です。

合否を左右される科目で、非常に重要です。

前半は、知識を問う問題です。

この問題が難しく、点を取りずらい問題が続きます。稀に過去問からの選択肢が出て来るので、過去問の選択肢が出た場合は、確実に正誤を判断することが必須になります。

過去問は良くやっておくことが大事です。

統計の抽象的な内容が問われますが、具体的な数値を考えて解けば簡単に解ける場合があります。

例えば、「中央値と平均値は等しい」などの問題では、ランダムな数値(1,5,8,10,11)などの例を作り、ここから中央値や平均値を求めて考えれば、簡単に答えを導き出すことができます。

文章だけで正誤を判断せず、具体的に考えてみることが大切です。

後半は計算問題です。

こちらは過去問の解き方を覚えていれば、解くことができますが、有意水準の計算問題がやや難しく、確率の問題が易しいです。

ただし、有意水準の計算問題も理解してしまえば、簡単に解けるため、計算問題は全問正解を狙う形で勉強しておかなければ、合格は厳しいと思っておきましょう。

1次・臭気指数等の測定実務

この科目は、15問で前半の文章問題は各1点、後半の計算問題は各2点となります。

前半の文章問題は実務経験があれば非常に易しい問題になります。後半の計算問題も実務経験があれば非常に易しい問題です。

実務経験のある方は、絶対に1問も落とせない問題になります。

なお、計算問題は、平成28年に法律が変わっています。

28年までは敷地境界での「△」判定が0.33と判定されますが、28年以降は「〇」「×」判定のみにされています。その点で違いがあることに気を付けて下さい。

2次・嗅覚検査

勉強は必要ありません。

当日の体調を整え、リラックスして挑みましょう。

難易度(勉強時間)

試験全体の難易度としては、「普通」です。

資格取得に慣れている方であれば、1日1時間2か月勉強すれば合格できます。

ただし、最近は難易度が上がる傾向にあります。

過去5択の選択肢だった物が8択となっていること、嗅覚概論と統計で新規の問題が目立つようになって来ました。

また、実務を問う問題が出題される傾向が増えて来ています。実務経験者には常識問題と言えますが、実務経験のない方は、非常に厳しい範囲と言えます。

ただ、実務経験者も勉強なしでは合格できないので、しっかりとした勉強が必要です。

受験者数・合格率

年度受験者数合格率
2018年522人25%
2017年563人24%
2016年590人29%
2015年612人22%

試験情報

  • 資格種別:国家試験
  • 資格区分:なし
  • 受験資格:18歳以上
  • 試験内容:筆記試験:択一式、数値回答、嗅覚検査
  • 合格基準:65~70%の得点
  • 試験日:11月中旬
  • 試験場所:東京、名古屋、大阪
  • 問い合わせ先:公益社団法人 におい・かおり環境協会

試験情報の詳細は「臭気判定士試験の難易度・合格率・試験日など」で掲載しています。

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