土木施工管理技士の勉強法は、テキストで基本知識を抑えること、現場でその知識を使うことの2つです。
試験は学科試験と実地試験とがあります。
それぞれの勉強法について記載していきます。
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土木施工管理技士の勉強法
学科試験
学科試験はテキストを読み、問題練習を重ねていくことで対応が十分にできます。問われることが基本的なことばかりだからです。
試験では専門用語とその意味を問う問題も複数出題されています。基礎知識を問う問題は毎年必ず出ていますので、本や問題集などでしっかり練習が必要です。
ただし、本を読んで問題を解いて終わりにするのではなく、実際の現場でその知識を使うことが大事です。これがそのまま実地試験への対策となります。
現場での役割、何に気を付けたか、その工事で何がポイントか、といったことを実地試験で問われます。ですので、現場で何をやったのか、を抑えておくことが必要です。
現場で仕事をする際は、野帳などに、作業内容や自分が何をやっているのか、どんな役割を担っているか、問題が発生した際にどのような対応をして解決したのか、をきちんとメモに残しておくと、試験への良い勉強になります。
試験の直前になって思い出そうとしても「あんなことがあったな」とふんわりした記憶しか残っておらず、せっかくの経験が試験で使えないからです。
現場での経験を言葉として残し、試験勉強に臨む際にそれを見て、どんどん具体的な言葉に落とし込んでいって下さい。
実地試験
実地試験は現場での経験を言葉にしてまとめることが求められます。
ですので、現場でやったことや起きたことをメモして残しておき、それを日々まとめる練習をしておくと試験で役に立ちます。
しかも仕事と勉強がリンクするので、楽しさややりがいを感じながら勉強できるので便利です。
さらに、現場での体験を言葉にすることは基礎知識や技術の確認にも役立ちます。本で読んだことや問題練習で解いたことを確認できたり、試験の過去問題でわからなかったことがそこで解決できます。
現場での仕事を勉強と紐づけることで、より効率的な勉強ができるようになります。
仕事は仕事・勉強は勉強とわけがちですが、仕事も勉強のうち、勉強も仕事のうちと捉えてみることが必要です。
テキストの紹介
テキストについては書店でいろいろな教本・参考書がありますので、その中から1冊選んで学んでください。何冊も買って読む方もいらっしゃいますが、それは無意味です。
内容に違いがあるわけではなく、ほぼ同じことが書かれていますので、1冊自分に合っていそうなものを選ぶようにしてください。
その際は、解説だけではなくて問題集や問題例が一緒に入っている本を選ぶことをおススメします。
解説を読み、それがきちんと理解できているかどうか?を問題で確認することで、試験対策と知識吸収が同時にできるからです。
受験者数・合格率
学科の合格率は50%程
難易度(勉強時間)
学科試験の難易度はそれほど高くなく、1日30分~1時間ほど勉強していれば対応できます。
ただし、学科試験は自分の経験を文章にまとめる試験があるため、ここは少しでも時間をかけて勉強するべきです。
1日1時間は欲しいところです。言葉に落とし文章にまとめる練習が必要であり、この練習は時間をかけて理解度が深まっていくものです。
ただし、ハイレベルな技術を必要とするものではないです。一般的な工事でも十分合格できます。文章にまとめるということが最も大変です。
試験情報
- 資格種別:国家資格
- 資格区分:1級、2級
- 受験資格:実務経験など
- 試験内容:学科試験と実地試験
- 合格基準:得点が60%以上(1級、2級共)
- 試験日:7月(学科)・10月(実地)
- 試験場所:全国13地区
- 問い合わせ先:一般財団法人 全国建設研修センター