まず、司書資格の取得要件について説明します。
- 大学に2年以上在学(短大卒業者含む)し、62単位以上を修得しているか又は高等専門学校を卒業していること。
- 2年以上司書補(国立国会図書館又は大学若しくは高等専門学校の附属図書館の職員で司書補に相当するものも含む)として勤務した経験があるもの
まず、ご自分が上記の2つを満たしているかどうか、確認してください。
学生の方であれば、ご自分の大学の司書講習を受講して単位を取得することができます。一方社会人の方であれば、毎年7月〜9月にかけて全国14大学程度で実施される集中講習が開かれます。
資格獲得には15科目29単位をすべて取得しなくてはなりません。大学で授業を受けた方ならお分かりになると思いますが、まずシラバスに従い、全科目の教科書を購入し、決められた曜日、時間に授業へ行きます。
ノートを取ったり、レポート課題をこなしながら半期に一回もしくは全期に一回テストがありますのでそれを受けて単位を取っていきます。
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司書(補)の勉強法
先生の授業をよく聞き、ノートを取りましょう。(授業に出席しないと、勉強する内容が膨大のため単位取得できません。)
課題を提出する際はテーマや課題内容に応じて、参考図書を借り、提出期限をしっかり守りましょう。(文献やウェブサイトのコピー&ペーストは引用する場合を除き、
「剽窃」といって教授の方も厳しくチェックしていますので絶対にしないようにしましょう。なかには、提出していても課題ができていないとみなし、単位をくれない教授もいます。)
テスト前は勉強してからのぞみましょう。(やさしい先生だとどんな問題を出題するか教えてくれる先生がいらっしゃったり、
先生にもよりけりですが、教科書やノートの持ち込みが可能な場合もあります。
残念ながら持ち込み不可の場合、教科書や自分が取ったノート、提出した課題からまんべんなく出題されると考えて、授業を踏まえ、テストに出そうなところをピックアップしたり、
音読したりなどして対策してください。もし、先輩方で同じ司書講習を受けられた方がいらっしゃれば過去問を頂くというのもアリです。)
見ていただいておわかりのとおり、現在大学生の方であれば一般教養や専門科目などの単位取得、社会人の方であれば大学の時の単位取得と基本的には勉強の仕方は同じなので、思い出していただければイメージしやすいかと思います。
難易度(勉強時間)
単位取得の試験の難易度は担当される先生によってまちまちです。一番難関なのは情報資源組織演習という和書洋書の目録や分類の作成です。
勉強時間の目安は授業時間を除いて、テスト勉強はだいたい1科目につき5時間程度で15科目ありますのでトータルで75時間くらいでしょう。
テストの2週間前から、少しずつ勉強を始めれば単位は取得できます。
また、出される課題は内容の大小もありますので一概には言えませんが、だいたい半日~3日程度程度で完成させていました。
試験情報
- 資格種別:国家資格
- 資格区分:司書、司書補
- 受験資格:あり
- 試験日:受験地により異なる
- 試験場所:全国の大学
- 問い合わせ先:実施大学