過去問を解くことが合格への最大の近道と言っても過言ではありません。
試験問題にはパターンと傾向があり、毎年違うように見えるだけで問われている本質は同じです。早いうちにそれらを把握することで、勉強計画を立てるときにも大いに役立ちます。
また、過去問を解くことで、自分にとって得意な科目と苦手な科目を見分けることができます。
苦手科目を集中して勉強することができるので、効率的に勉強することができます。
また、早いうちに試験問題に慣れておくことで当日に焦ることなく問題に取り組めるようになります。
文部科学省のホームページに過去問と解答が載っていますのでそれらを利用するとよいでしょう。
少なくとも3年分の過去問をさかのぼって解いておくと、それぞれの科目でどんな問題がでてくるかおおよそ把握することができます。
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高等学校卒業程度認定試験の勉強法
基礎のみに集中する
上記で書いた通り、試験では高校の教科書以上の内容を問われることはありません。
教科書ではわかりにくいという方や、学生ではなくて教科書を持っていない方などは基礎のみを扱っている参考書を揃えておくとよいでしょう。
基礎を勉強していてどうしても覚えづらい、難しいと感じたところは後回しにして、わかるところやうろ覚えな知識をしっかりと身に着けておくとよいです。
応用問題への対策としても基礎の勉強はとても役立ちます。基礎があっての応用問題ですので、基礎を固めておけば応用問題についても十分対応可能です。
動画で試験範囲を理解する
これから勉強を始める方におすすめな方法として、動画で試験範囲を理解していくというものがあります。
試験範囲の内容をざっくりと理解できますし、どうしても勉強に集中できないときは流して見るだけでも知識が身に付きます。試験前に余裕があれば復習のつもりで確認していくのもよいですね。
インターネットを利用できる環境なら、無料で見られる「NHK高校講座」の動画を利用するとよいでしょう。
そのほかにもyoutubeなどで過去問をわかりやすく解説している動画もありますので、そちらも利用してみてください。
暗記するときは短時間で何度も繰り返すと記憶に残りやすい
試験勉強において、暗記さえできれば高得点を狙えるので暗記はとても重要です。しかし、地道な作業ですので暗記が苦手な方もいらっしゃると思います。
そこで、効率的な暗記方法として短時間で何度も繰り返すというのを実践してみてください。
暗記カードなどを合わせて利用してみると、いつでもどこでも空いた時間に勉強することができるので便利です。
国語と数学の勉強方法
暗記科目とは違い、国語と数学の勉強でお困りの方もいらっしゃると思います。
国語については、暗記が得意なら比較的配点が高い古文と漢文を優先して勉強してみるのも合格への近道といえるでしょう。
数学は公式を覚え、とにかく問題をこなしていろいろな出題パターンに慣れておくとよいです。計算ミスが多いのであれば、自分がどんなところで計算ミスしてしまうか改めて見て、同じミスを繰り返さないように意識しておきましょう。
グラフや図形を利用する問題は、自分で簡単な図を書いて情報をまとめておくと、試験中も冷静に解けるようになります。
高等学校卒業程度認定試験では、高校の教科書以上の内容を問うことはありませんので過去問と教科書だけで勉強して合格することも可能です。
テキストの紹介
受験者数・合格率
合格率は30%~40%
難易度(勉強時間)
勉強時間の目安としては1日に2時間程度を半年ほど続けていけば問題ありません。
高等学校卒業程度認定試験は、高校1年生程度の内容でも十分対応できるように作られています。
また、中学生で習うような選択肢を含んだ問題も度々出題されるため、資格試験の中では取りやすい資格と言えるでしょう。
実際の試験ではそういった選択肢を消去法で潰していくことで正答率を上げることもできます。
合格ラインについてはその年の平均点などによって微妙に変わりますが、おおよそ100点満点中30~40点と言われています。
大学入試センター試験と比べてみても、扱っている内容は基礎的なことばかりですので、応用問題に対応できなくとも基礎知識を問われるような問題に対応できるように勉強するだけでも合格することは十分可能です。
試験情報
- 資格種別:国家資格
- 資格区分:なし
- 受験資格:満16歳以上
- 試験内容:筆記試験(国語、地理歴史、公民、数学、理科、英語)
- 合格基準:各科目およそ40点以上。合格には8~9科目必要
- 試験日:8月、11月
- 試験場所:全国各地
- 問い合わせ先:文部科学省 生涯学習局生涯学習振興課