「消防設備士」とは、ビルや施設などに設置されている消防用設備の点検・メンテナンス・工事を請け負うことができる国家資格です。消火器や感知器といった設備に不備がないかどうかをチェックし、取り扱うことができます。ビル管理に携わる企業に勤めている人にとって、消防設備士の資格はぜひ持っておきたいものだと言えるでしょう。
このページでは、需要が高まりつつある消防設備士について、資格内容やオススメの通信講座をご紹介しています。
2020年1月20日時点の情報
消防設備士の資格内容
消防設備士は、点検・整備を行なえる「乙種」、点検・整備にプラスして工事にも対応できる「甲種」に分かれているのが特徴。乙種は年齢、性別、学歴、実務経験に関係なく受験できますが、甲種は一定の学歴や資格を取得している必要があります。
さらに、甲種・乙種それぞれに第1~5類(乙種のみ6、7類もあり)、甲種特類と分かれており、その内容は計13種類。それぞれ扱える設備が異なります。例えば、消火器の点検・整備を行なうには乙種の第6類の資格を取得しなければなりません。
以下に詳しい資格内容をまとめましたので、自分が取得したい資格のチェックに役立てて下さいね!
甲種・乙種(第1類) | スプリンクラー、屋内消火栓、屋外消火栓、水噴射消火設備 |
甲種・乙種(第2類) | 泡消火設備 |
甲種・乙種(第3類) | 粉末消火設備、不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備 |
甲種・乙種(第4類) | ガス漏れ火災警報設備、自動火災報知設備 |
甲種・乙種(第5類) | 救助袋、緩降機、避難はしご(金属製) |
乙種(第6類) | 消火器 |
乙種(第7類) | 漏電火災警報器 |
甲種(特類) | 特殊消防用設備など |
消防設備士の資格を取得するメリット
全国どこにいても通用する資格
消防設備士は、一度取得すれば全国で通用する資格です。就職・転職や移住など、自身のライフスタイルに役立てるため、大きな強みとなるでしょう。
近年では、自然災害による被害を抑えるために防災に関する知識や技術を重要視している企業が増えているため、消防設備士のニーズも高まりつつあります。
自身のスキルアップ・ステップアップにも役立つ!
消防設備士の資格を取得すると、「消防設備点検資格者」や「防火管理技能者」の受講資格を得られます。幅広い知識を身につけるとスキルアップにつながるだけでなく、勤務先での評価アップや昇進などのキャリアアップも期待できるのではないでしょうか。
通信講座の比較
ここでは、消防設備士の試験対策にオススメの通信講座をご紹介。「たのまなの消防設備士受験講座」「ユーキャンの消防設備士講座」「SATの消防設備士講座」の3つについて、通信講座を選ぶときのポイントである受講費用・学習期間・質問回数・添削回数の4つを比較してみました。通信講座選びで迷っている方は、ぜひチェックしてみてください。
受講費用
たのまな | 23,100円(税込) |
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ユーキャン | |
SAT | 23,980円(税込) ※「消防設備士乙種4類 DVD+e-ラーニング講座」の場合 |
受講費用はどちらを選んでも大差はありません。
他の通信講座に比べるとどちらも格段に安いので、費用面で心配のある方でも気軽に受講することができます。
学習期間
たのまな | 4ヵ月 |
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ユーキャン | |
SAT | 記載なし |
学習期間が1番短かったのは「たのまな」で4ヵ月でした。
短期間で合格できるカリキュラムなので、早急に資格が必要になったときも頼りになりますね。
SATは公式サイトに記載がなかったので、気になる方は確認しておくと検討しやすいですよ。
質問回数
たのまな | 制限なし |
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ユーキャン | |
SAT | 購入日から1年間受付 |
すべての通信講座で質問を受け付けていますが、オススメなのは制限が設けられていない「たのまな」です。
一人での学習が主となる通信講座は、質問できる数が多ければ多いほど理解度も高まります。回数に制限がない「たのまな」なら、疑問に思ったことも気軽に質問しやすいですね。
各講座の紹介
たのまな
- 消防設備士受験講座(乙種・甲種 第1類)
- 消防設備士受験講座(乙種・甲種 第4類)
- 消防設備士受験講座(乙種 第6類)
各種類の資格取得を目的に、短期間で合格するための知識を学べる「たのまな」の通信講座。
テキストを順番に進めることで理解を深め、添削つきのレポートで定着を図るカリキュラムとなっています。使用する教材が少なく、テキストとレポートで学習を進めるシンプルな方法なので、試験勉強が苦手な方もチャレンジしやすい点が◎。「勉強は学生時代以来だから不安…」「教材がたくさんあるとやる気が下がる」という方にオススメです。
学習期間は4ヵ月ですが、サポートが8ヵ月間ついているのがポイント。早く資格を取りたい方はもちろん、ゆっくり学習を進めたい方にも対応しています。
教材
- 主テキスト「共通編基礎的知識」「専門編第1類」
- 別冊テキスト「1類消防設備士 筆記×実技の突破研究」
- レポート課題集
2冊の主テキストと問題集が収録された別冊テキスト、添削つきの提出レポートで学習を進めていきます。専門性の高い内容も例題や図で説明されており、分かりやすくまとめられているのが特徴です。知識ゼロの初心者でも安心できる内容なので、確実に理解を深められるでしょう。
知識を身につけたら、演習問題やレポートで実力試し。講師による添削つきなので、振り返りもバッチリ行なえますよ。
- ほとんど知識のないところから始めたのだが、テキストがわかりやすく初心者でも理解できる内容であった。
- 実際の試験で出題頻度の高い問題となっているので、効率よく学習が進められる点も良い。
- 講師による添削は非常に丁寧であり、自分があやふやだった箇所を明確にしてもらえ大変助かった。
- 値段は安いですがテキストがしっかりしているので費用対効果は高いです。
公式サイト
ユーキャン
※ユーキャンの消防設備士講座は現在行われていません。
- 消防設備士 甲種1類コース
- 消防設備士 甲種4類コース
- 消防設備士 乙種4類コース
- 消防設備士 乙種6類コース
ユーキャンの通信講座は、講師陣による個別添削指導を行なっているのが特徴。
各コースで使用する添削課題集の問題に挑戦して解答を提出すると、指導スタッフによる添削・アドバイスが返ってきます。間違えた個所を確認して復習することで苦手分野を把握できるため、弱点克服につながって得点アップが期待できるでしょう。
また、ユーキャン独自の専用ネットサービス「学びオンライン プラス」では、スマホ・パソコンで講義動画を視聴したり、ミニテストに挑戦したりすることが可能。通勤時間や休憩中のスキマ時間を活用して試験勉強を行なえるのは魅力的ですね。
教材
- 最重要項目早見表
- 想定問題集
- 添削課題集
【甲種1類・4類コースのみ】
- 製図試験練習帳
- トレーシングペーパー
【乙種6類のみ】
- 消火器写真集
【各コースそれぞれ対応】
- テキスト(機械に関する基礎的知識、電気に関する基礎的知識)
筆記試験・実技試験に対応したテキストを使って合格を目指すユーキャンの教材。「暗記が苦手で覚えられる自信がない」という方でも勉強を進めやすいよう、表の配列を簡単にする、用語や補足の説明を欄外に記載するなど、工夫が施されています。
また、消防用設備を写真付きで解説する嬉しい配慮も。「実物は見たことがあるけど詳しくは知らない」という場合も、基礎からしっかり学べます。
SAT
- 消防設備士(eラーニング講座)
- 消防設備士(DVD講座)
- 消防設備士(eラーニング+DVD講座)
それぞれ乙種四種と甲種四種のどちらかを選択できます。
人気講師による講義動画とテキストで試験勉強を進める「SAT」の通信講座。
動画用に撮り下ろされた映像を視聴しながら理解度を深めることができます。
理解できるまで動画を見直したり、見たいところだけを選んだりすることも可能。「テキストだと内容を理解しづらい」「講師の丁寧な解説を聞きたい!」という方にオススメだと言えます。
教材
【消防設備士甲種4類講座】
- SATガイダンス冊子2冊
- 消防設備士甲種4類、乙種4類共通テキスト
- 消防設備士甲乙種4類製図編テキスト
- 合格講座DVD 4枚
- e-ラーニング
- 製図講座DVD 1枚
【消防設備士乙種4類講座】
- SATガイダンス冊子2冊
- 消防設備士甲種4類、乙種4類共通テキスト
- 合格講座DVD 4枚
- e-ラーニング
主に動画による講義とテキストを使って学習を進めていきます。フルカラーのテキストは、合格において重要な部分だけを分析・厳選して収録したもの。分厚いテキストを進める必要が無いため、モチベーションの維持にも一役買ってくれるでしょう。
講義動画を見ながら勉強することで、さらに理解を深めながら試験勉強が可能。通信講座なのにスクールで勉強しているような感覚で学習を続けることができます。
※DVD+e-ラーニング講座の教材内容を記載しています
※e-ラーニング、DVDの講義内容は同じです
- いくつかの通信講座のテキストサンプルを取り寄せましたが、こちらが一番わかりやすく見やすかったので決めました。
- 合格するために必要なポイントを絞ってありますので、効率よく勉強を進められます。
- スマホで講義を見ることができるのも効率化を図れます。
公式サイト先
どの講座がおすすめ?
- とにかく安く受講したいなら「たのまな」
- 試験勉強は苦手…短期間で合格を目指したいなら「たのまな」
- 講座を見ながら試験勉強を進めたいなら「SAT」
それぞれの通信講座に良さがあるため、どれを選べばいいのか迷ってしまうのではないでしょうか。
筆者のオススメは、消防設備士の試験を初めて受ける方も複数の資格取得を狙っている方も活用しやすい「たのまな」。
勉強が苦手な方でもしっかり学べるカリキュラムが組まれているため、初心者でも挑戦しやすいのが魅力。受講費用が安いので、複数の資格を取りたい方にとっては予算を押さえられるのが嬉しいですね。
まずは資料請求をしてみよう
各通信講座について詳しく知るために、まず行なうべきなのが資料請求です。合格を掴みとるためには、自分自身の勉強方法に合った通信講座を見つけることがポイント。
講座について詳しく説明されている資料を見ながら検討してみましょう。そのうえで申し込むことが資格取得への第一歩。じっくり比較してあなたに最適な通信講座を見つけてくださいね。
参考記事 消防設備士の独学勉強法