手話技能検定が他の試験と異なるところはサイン(動作)を読み取るということです。
語学のように単語を黙々と覚えるなどの勉強法では合格できません。単語とサイン(動作)を一緒に覚えなくては行けないのです。
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手話技能検定の勉強法
手話はコミュニケーションツール
手話はコミュニケーションツールということを前提に勉強を始めましょう。相手があっての手話なのです。
相手の癖、速さ、また男女の手の大きさや指の細さによっても手話の読み取りが別物になることだってあるのです。なので、できるだけ近くの手話サークルやボランティアに参加して多くの手話に触れることも大切なのです。
独学でも試験は合格できる
自分のペースで手話を勉強することができます。過去問に出てくる単語から覚えていきましょう。
名詞、動詞、形容詞・・・など難しいことは考えずにどんどん覚えていきます。このときに手話辞典を使用しましょう。イラスト入りで細かい動作指示が入ったものが良いでしょう。
単語の次は文章に慣れましょう
手話の文法は日本語とは違う場合があります。主語+動詞+目的語など、少し英語表現に似てくる場合もあります。
また、疑問文や否定文、肯定文とパターンは様々です。しかし、勉強するに連れ規則性が見えてきます。
そこまで来れば、単語だけでも文章の読み取りや作成はぐっとやりやすくなります。
試験内容は指文字、数字文字の読み取りが合格への鍵
手話に慣れてきても、指文字や数字を読み取るのは苦手な方が多いです。
また、自分で指文字を表すことができても読み取ることはなかなか難しいのです。そんな場合は指文字専用のDVDがおすすめです。
例えば「シュークリーム」小さい「ユ」と伸ばす音を読み取れなければ全くわからなくなります。
それから「1000」の数字。単語だと「千」として表すことができますが、「1200」となると数字文字を使います。見落とすと「2000」や「1002」と読み取ってしまいます。
集中力が大切です。
誰もが陥る点数の伸び悩みの解消は長文解読
長文は単語、数字文字、指文字だけでなく状況判断や記憶力も問題になってきます。
長文問題はできるだけおおくのメモをとり質問に答えることがポイントとなります。手話を読み取りながらメモを書くなかなか難しいことではありますよね。
配点も大きく15分ほど時間配分も多く取られます。長文対策が点数を大きく伸ばしてくれます。
お勧めの学習進行
- 指文字と数字文字を覚えます。DVDで読み取れるかを確認。
- 日常挨拶や表現を覚える。DVDで読み取れるかを確認。
- 自己紹介や趣味、相手への質問をできるようにします。DVDで読み取れるかを確認。
- 簡単な会話、時刻や金額などの表現を覚える。DVDで読み取れるかを確認。
- 過去問を解いてみる。わからない単語や読み取れない指文字や数字をピックアップする。長文対策
テキストで暗記というよりはDVDなどの動画の教材で勉強することをおすすめします。
テキストの紹介
ひと目でわかる実用手話辞典
手話技能検定の範囲を網羅した手話辞典です。イラスト付きで細かい動作の指導もあります。また、単語などの由来も載っているので単語が覚えやすい!
手話技能検定 公式ガイド&過去問題集
試験の受け方や手話技能検定7級から2級まで全て載っています。また、実際に試験で使われた映像の画像も載っているので試験対策に持って来いのテキストです。
手話技能検定 公式テキスト3・4級 DVD付き
3・4級の試験範囲と単語、例文がたくさん!またDVDがついているので読み取りがぐんと強化できあます。同シリーズの5・6・7級編もあります。
受験者数・合格率
合格率は全級合わせて80%程
難易度(勉強時間)
各級の手話技能レベルの範囲と目安。
1級・準1級 | 出題範囲:単語・例文制限なし。 学習期間:3年(240時間)以上 |
2級・準2級 | 出題範囲:単語数2000程度 例文数制限なし 学習期間3年(240時間)程度 |
3級 | 出題範囲:単語数1000程度 例文300程度 学習期間:2年(160時間)程度 |
4級 | 出題範囲:単語数500程度 例文100程度 学習期間:1年(80時間)程度 |
試験内容
- 1級:実技試験(ディスカッションと課題文表現)
- 準1級:筆記試験(長文の書き取り)
- 2級:実技試験(課題文表現と質疑応答)
- 準2級:筆記試験(4択と長文書き取り)
- 3級~7級:筆記試験(4択)
合格基準
- 準1級・準2級・3級~7級(筆記試験):80点以上
- 2級(実技試験):65点以上
試験情報
- 資格種別:民間資格
- 資格区分:1級~7級
- 受験資格:なし(2級からは飛び級できない)
- 試験日:試験区分により異なる
- 試験場所:試験区分により異なる
- 問い合わせ先:NPO手話技能検定協会