全国通訳案内士の独学勉強法【試験対策・勉強時間など】

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選択する言語によって勉強法は異なりますが、ここでは多くの方が選択する「英語」に関しての勉強法を簡単に記載します。

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目次

全国通訳案内士の勉強法

外国語試験

外国語(英語)の筆記試験は、英検と同じくまずは「読み書き」を徹底的に行い基礎力を付けて下さい。まずは、過去問を軽く流して問題の傾向を読み取り、ある程度理解できた部分は後回しにして苦手な箇所を徹底的に勉強します。

少し捻った問題が出題される傾向があるので(「だし汁」を英語で説明しなさい!など・・)、英語の深い知識が無いと苦戦します。英文読解をキチンと出来るようにひたすら問題集をこなして問題慣れして下さい。

参考書に関しては、下記で紹介している専用のテキストを利用するのが一番ですが、英検1級のテキストをお持ちであればどりあえずそれを利用して勉強するのも良いでしょう。(まー、英検1級を持っていればそもそも試験免除になるんですがね・・・)

認知度の高い資格になるので、参考書や問題数も豊富に取り揃えられているので勉強はしやすいと思います。

日本語試験

通訳案内士にチャレンジする人の多くが、英語を得意としているので英語試験に関しては抵抗ありませんが、日本語試験は地理や歴史など英語と関係ない分野になるので苦戦する人が多く、通訳案内士試験の鬼門と捉えられています。

ただ、合格基準が約60点と低い上、全てマークシート方式になりますので、うる覚えな知識でも十分解けます。ですので、地理、歴史、政治などに抵抗無い方でしたらそほど構える必要はありません。

ちなみに、全く予備知識の無い私が日本政府観光局HP内の過去問を解いてみましたが、半分近く正解しました。(適当に答えて正解したのも含め(汗))

勉強法としては、日本地理は地図(写真)問題が3割程度出題されるので(※)、地図ドリルを利用して勉強してみましょう。地理に自信の無い方でしたら、まずは小学生用の物でも構いません。

中学・高校の教科書を使って勉強するのも効果的です。勿論、通訳案内士専用テキストを利用いた上での話になります。

※通訳案内士試験ガイドラインに記載されている

日本歴史は文化史から多く出題される傾向にあるので、文化史を中心に勉強して下さい。

一般常識は範囲が広すぎるので有効な勉強法は分かりません。練習問題を解きつつ、普段から新聞やネットから知識を得ることぐらいしか対策の立てようがないのが現状です。

まー、逆に言えばそこまで厄介な問題は出ないので、それほど気構える必要はありません。

口述試験

口述試験の合格率は80%以上あるので、筆記試験をクリアできるぐらいの英語力を持っていれば問題無いと思います。

口述試験に落ちる人の特徴として、そもそも質問の答えが分からなかったと口コミしている人が多いので、逆に質問の答えが分かれば、後は適当にそれっぽい言葉でまくしたてれば多少文章がおかしくても合格できるでしょう。

通訳案内士のテキスト紹介

参考書の紹介

英語に関しては、「通訳ガイド英語完全対策」で練習問題を徹底的に解いて下さい。日本史・地理・一般常識に関しては、「通訳案内士試験「地理・歴史・一般常識」直前対策」が全体的に読みやすくて勉強しやすいと思います。

過去問の紹介

法学書院編集部から出ている「通訳ガイド英語過去問解説」は、過去問に対する解説がキチッとされているので、分かりやすくオススメできます。「通訳ガイド地理・歴史・一般常識過去問解説」は、過去5年分の過去問を収録しているのでオススメです。

但し、過去の問題と全く同じではないので注意が必要なのと、著作権の問題なのか写真の資料に乏しいので、ネットで画像検索をかけるなど、視覚的にも勉強して記憶を補強することが必要です。

過去問をこなすことで、ある程度の傾向はつかめると思います。

テキストの売れ筋ランキング

通訳案内士のお勧め参考書・問題集・過去問を紹介

勉強時間の目安

試験勉強に挑む事前の予備知識によって大きく変わりますが、おおよその目安として試験の予備知識の無い人で150~200時間程度と言われています。

毎日平均3時間勉強したとして2ヶ月弱って所ですかね。

試験内容

試験は一次試験と二次試験があり、一次試験をパスした人のみが二次試験に進むことができ、二次試験をパスすることで晴れて合格となります。

一次試験は『外国語』と『日本語』のそれぞれ試験があり、外国語では英語を含む10か国語の中から一つを選択して受験します。40問程度の問題がマークシート方式及び記述式で出題されます。(選択科目により異なる)

日本語は共通で、「日本地理」「日本歴史」「一般常識」があり、各科目で40問程度の問題がマークシート方式で出題されます。

二次試験は『口述(面接)』で面接時間は約8分。通訳案内士として必要な 適性について判断されます。

合格基準

  • 外国語試験:100点満点中約70点
  • 日本語試験:100点満点中約60点
  • 口述試験:面接官の判断による(具体的な合格基準点を設定)

※明確な合格基準の点数がありません。

通訳案内士の受験者数・合格率

時期受験者数合格率
2018年7,651人9.8%
2017年10,564人15.6%
2016年11,307人21.3%
2015年10,975人19.3%
2014年7,290人22.7%
2013年4,706人25.5%

試験難易度

年度によって難易度にバラつきがあるので、その分、合格率にも差が出ていますが、語学資格唯一の国家資格と言うこともあり(?)、選択する語学に精通している人にとっても難易度は高く感じるでしょう。

英語に関して言えば英検1級より難易度は上がります。

日本語試験に関しては、中学・高校レベルの知識になるのでそこまで難しくありません。たた、地理や歴史といった知識は学生時代でしか学ぶ機会がないので、年を重ねるごとに知識が薄れていくので難しく感じるでしょう。

日本政府観光局のHPに過去問題がPDFで掲載されているので、実際にチャレンジした方が難易度を確認するのは手っ取り早いですね。

試験情報

  • 資格種別:国家資格
  • 資格区分:英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語
  • 受験資格:なし
  • 試験日:8月下旬(一次試験)、12月中旬(二次試験)
  • 試験場所:札幌市・仙台市・東京近郊・名古屋市・大阪近郊・広島市・福岡市・那覇市(一次試験)、東京・大阪・福岡市(二次試験)
  • 問い合わせ先独立行政法人 国際観光振興機構

試験情報の詳細は「全国通訳案内士試験の難易度・合格率・日程など」で掲載しています。

よくある質問

独学でも大丈夫?

上記でも述べましたが、参考書や問題集が豊富にあるので、全く知識の無い状態からでも独学で十分取得可能です。

ただ、簡単な試験では無いので、お金に余裕のある方や勉強法が分からない方に関しては通信講座を受講して合格を目指すのも一つの手です。

資格を取ればどんな仕事ができるの?

通訳案内士の仕事に関しては、姉妹サイト「職業探しの広場(通訳案内士)」を参照して下さい。

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