危険物取扱者(甲種・乙四種)の独学勉強法【試験対策・勉強時間など】

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ここでは危険物取扱者試験の甲種と乙四種の勉強法について掲載していきます。

その他にも、テキスト・通信講座の紹介、勉強時間の目安など実際に資格を取得された方に執筆して頂きましたので、受験の際の参考にしてみて下さい。

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目次

危険物取扱者の勉強法

甲種

講習や通信教育の類は使用せず、市販のテキストのみで勉強しました。使用したテキストは、弘文社の「これだけ! 甲種危険物試験 合格大作戦!!」です。

法令問題についてはテクニックがありません。決まりごとなのでそのまま丸呑みする気持ちで、仕上がりとしては90%を超えるように繰り返し覚えます。

すぐにテキスト付属の模擬問題の法令の部分を解いて、間違った部分はテキストに戻って確認し、頭にしみこませる作業を徹底します。

物理化学問題の勉強は、人によって必要な量が違います。大学で理系学部(大学受験に化学を使った)を卒業した人ならば基本的な知識ですので、何もやらないか思い出す程度に軽く演習すれば全く問題ありません。

物質の性状問題は、テキストに大きく載っている物質はしっかり性状や特徴を暗記します。

物質名から分子構造が分かる方は、分子構造や共通の官能基と性質の特徴を関連付けながら覚える(アルキル鎖と爆発性を関連付けるなど)ことで、かなり効率よく覚えることが出来ます。

1類から6類までざっくり通して覚えたら、それを何周か繰り返して定着させます。平行して消火方法や貯蔵・輸送方法等も覚えますが、物質の特徴や共通点をある程度把握した上だと覚えやすいです。

60~70%の覚え具合で模擬問題を解き、間違ったら分からなかった所を覚えなおす作業を繰り返します。

物質の性質の細かい数値(引火点~℃、発火点~℃など)はなかなか全部は覚えられないものですが、問題で問われた(AとBの引火点はどちらが高いか、など)ものは必ず覚えるようにします。

テキストが大体仕上がった後の最後の仕上げ、試験対策として、危険物安全協会が出版している「危険物取扱者試験例題集 甲種」を解きました。

これは過去問が多いので直前の試験対策に最適で、そのまま本試験に出た問題もいくつかありました。この問題集が80%以上解ける状態になっていることが合格ラインの目安です。

最後に勉強期間については、試験日の1ヵ月半ほど前から、平日は週に2~4回、土日はどちらかを勉強に当てました。

乙四種

危険物取扱者というと、圧倒的に社会的需要の高い、乙種4類が代名詞的な存在となります。いわゆる乙4です。

有名な資格なので、テキスト・問題集はかなり多くあります。私は、サイトで調べて、実務出版社のテキストを購入しました。しかし、資格を取るためには、物理・化学の知識も必要となるので、文系の人にはそのテキストは難しく感じるかもしれません。

そこで、書店で新星出版社から出ている「マンガでわかる」シリーズを購入し、そこから出直しました。その本は非常に解りやすく、最初に購入したテキストと購入したテキストと並行して、3回繰り返して勉強しました。

次のステップは、問題集ですが、私はサイトで調べて資格出版の問題集を選びました。その問題集には462問が収められ、それを3回繰り返せばかなりの実力が付きます。

最後のステップは、より本番に近い力(時間感覚)を付けるために、模擬試験集をします。危険物取扱者の国家試験の傾向として、毎年あまり変わらないと言われています。

それは、危険物の取扱いの根拠法令である消防法がほとんど変わらないからです。したがって、本来なら過去問題集が欲しいところなのですが、危険物取扱者の国家試験に過去問題集はありません。

なぜなら、問題の持ち帰りが禁止され、試験を実施する「消防試験研究センター」からの公表もされていないからです。

模擬試験集についても、テキスト・問題集と同じく多くラインナップされています。独学のサイトには、おススメの模擬試験集はなかったので、自分で選びました。

テキスト・問題集については、何冊も買わずに良本とされているものを、「狭く、深く」やるべきですが、模擬試験集については、できるだけ多くの問題に「広く、浅く」あたるべきなので、私は、3冊の模擬試験集(本番試験21回分)を購入し、2回繰り返しました。

それも、時間を計り、トイレは禁止として、プレッシャーを自分にかけながら、なるべく本番に近い環境で行います。3冊の本、それぞれに長所がありましたが、1冊あげるなら、解説(語呂合わせ)が充実している弘文社のもの(5回分収録)です。

以上のように、本番さながらの状態で模擬試験をすると、1日、1~2回が限界なので、空いた時間は、延々と問題集をします。

危険物取扱者の試験は、法令、物化、消性という3科目に分かれていて、総合点に加えて、科目ごとの及第点(60%)があるので、模擬試験でだいたい自分の傾向が掴めてきたら、そこを重点的に勉強すべきでしょう。

危険物取扱者試験のテキスト紹介

甲種

甲種のテキストを探す

乙4種

乙4種のテキストを探す

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通信講座の紹介

危険物取扱者の通信講座(たのまな・ユーキャン・産業能率大学)を徹底比較

勉強時間の目安

甲種

平日の場合は夜に1時間程度、土日は2~4時間程度でしたが、直近の2週間の土日はもう少し長めに時間を取りました。

高校以来化学を学んでいないとか文系の方は、物理化学や物質の性状の理解にもっと時間がかかりますので、3ヶ月以上は勉強が必要です。

乙四種

合格率は、20%代後半と決して高くはありません。特に、文系の人には、物化(物理・化学)の科目がネックとなりがちです。

先に述べたように、危険物取扱者の試験には、総合点に加えて、科目ごとの及第点が課せられるので、決して油断は許されません。それを踏まえて、4~5か月あれば合格レベルに達することが可能です。

私は、一旦仕事を辞めて、資格の勉強に専念したので、かなり自信のある状態で本番に臨みましたが、やはり、物化の及第点だけが恐ろしかったです。

因みに、同系統の国家資格として、消防設備士(乙種6類)も取得しましたが、こちらの科目ごとの及第点は40%でかなり楽でした。

試験内容

甲種

  • 危険物に関する法令(15問)
  • 物理学及び化学(10問)
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(20問)

乙種(共通)

  • 危険物に関する法令(15問)
  • 基礎的な物理学及び基礎的な化学(10問)
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問)

丙種

  • 危険物に関する法令(10問)
  • 燃焼及び消火に関する基礎知識(5問)
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問)

合格基準

各科目60%以上の正解率

受験者数・合格率

2018年度

区分受験者数合格率
甲種20,977人39.8%
乙1種12,333人69.9%
乙2種11,620人68.3%
乙3種13,045人67.7%
乙4種240,102人39.0%
乙5種13,362人66.1%
乙6種13,894人64.4%
丙種30,028人51.2%

試験難易度

甲種に関してはかなり難しくなりますが、乙種と丙種は主に高校生や大学生の受験者が多いので、キチンと対策を立てればそこまで難しい試験ではありません。

試験情報

  • 資格種別:国家資格
  • 資格区分:甲種、乙種(第1~4類)、丙種
  • 受験資格:甲種(あり)、乙種、丙種(なし)
  • 試験日:試験場所により異なる
  • 試験場所:全国各地
  • 問い合わせ先:一般財団法人 消防試験研究センター

試験情報の詳細は「危険物取扱者試験の難易度・合格率・試験日など」で掲載しています。

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さきこ

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