登録販売者の独学勉強法【試験対策・勉強時間など】

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2015年度試験から誰でも受験できるようになり更に注目を浴びている登録販売者試験の勉強法について記載していきます。

「医薬品に共通する特性と基本的な知識」「人体の働きと医薬品」「医薬品の適正使用・安全対策」「医薬品の適正使用・安全対策」「薬事関係法規・制度」のそれぞれの科目の要点について書いていきますので、これから勉強される方は参考にして下さいね!

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目次

登録販売者の勉強法

医薬品に共通する特性と基本的な知識

登録販売者のテキスト内において、「あの分野にも出ていた」「この分野にも出ていた」と用語がやたらと交錯しているように見えるのが初学者にとってわかりにくくなる要因の一つです。

そこを逆に利用してどこかの部分で出てきた単語がでは違う場所のどのあたりに出てくるのかと関連付けして複線的に読み込んでいくと、一冊のテキストでも横断的に何度も復習することができるとも言えます。

導入部分たるこの部分はすべての場所に通じています。一つには、一番最初に入り口として読みこなすことでその後を理解するための大まかなガイドマップとして使うのが効果的。

そして次に、このテキストの出口はどこにあるのかを確認するのにも効果的です。入り口と出口をおさえれば、その分野を克服するのは容易なものです。

この入り口たる「医薬品に共通する特性と基本的な知識の分野」と、最後の出口たる「医薬品の適正使用・安全対策」はできればセットで目を通し続けるほうが明らかに効率的です。

具体的には、この最初に出てきた部分が一番最後の安全対策にどうつながっているのかと大きな「クスリの歴史」としてとらえていけば、後々の適正使用や安全対策の用語の難しさを乗り越えるのが容易になります。

最初の段階で躓かないためにもこの入り口段階で最後への糸口を必ず見出しておいてください。

人体の働きと医薬品

「体はこんな風で、だから薬はこうなっていて、そしてそれぞれの場所に出る悪い影響はこんなです」と書いてあるカテゴリーです。

人体の構造とそれぞれの場所、そしてそれぞれの場所にどんな影響をもたらすかをまずセットにして読み込むほうが効果的かもしれません。そのうえであれば薬の働く仕組みや働かせやすいようにどう形状を工夫しているかが簡単に整理できます。

もちろんこれは逆でもよく先に仕組みや薬の形状を頭に入れておいてから、ではどうやって体内で薬がその薬効をもたらしうるかと見極めていくのでもいいでしょう。副作用部分では特に絶対外してはならないのが皮膚粘膜眼症候群についてです。

案外知識に穴ができて試験の時に困るのがこのカテゴリー。薬の代謝と排泄、薬の吸収、医薬品の形状は組み合わせ問題でどの組み合わせが正しいかと問われると案外抜けが見つかる部分。

おろそかにせず、ひとつひとつどうだったかはっきり知識を引き出せるように整理してください。また高校の生物で体の仕組みをやった人は、そのあたりは大体できるだろうと後回しにしてうろ覚えにしておくと試験の時に必ず損をします。

身体の仕組みはどうだったかそれぞれの身体のパーツ全部について細かく問われても正誤を確実に判断できる程度には注意を払っておいてください。

主な医薬品とその作用

どのテキストを使ったとしてもとっつきづらくて頭が痛いこの部分。どんなテキストにもものすごく紙面の幅が開かれています。

しかしながらこれは登録販売者試験です。店頭で消費者に対してジフェンヒドラミン塩酸塩とはですね、などと事細かに説明している人はいるか否かというと、まずいません。懇切丁寧にこの

部分を端から端まで辞書を暗記するがごとくに勉強して他の部分をおろそかにしてしまうと試験準備期間を無駄に使ってしまいます。

イメージしやすく言うのなら、英単語をひたすら丸暗記していった暁に大学入試合格証書であるとか英検準一級の合格証書が届くかというとまず届かないというのと一緒です。

挫折しないためにはこの根本的な部分がわかっていることがとても大切。英単語の意味をいちいち問われることがまずないように、成分一つ一つをいちいち細かく延々と聞かれることはまずなく、またあってもそれは数が少ないはずです。

練習問題等があると思いますので、このカテゴリーは真面目にテキストを読み込むよりも練習問題ごと覚えてしまう方が早道で得策です。

ただこのカテゴリーが全然わかっていないと、そもそも市販薬がどんな風にできているのかそれ自体がとらえられなくなってしまいます。解決方法は「どの成分がどうやって使われているのかをつかむこと」。

一つのとある成分は、あっちの薬、こっちの薬とあちこちに入っているものです。成分についての別表などが添付されているテキストでしたら、先にその別表を切り取るなりコピーするなどしてどの成分がどう重複しているのかをつかんでからテキストを読むほうが絶対に楽に進みます。

またそれ以外にも別表は非常に便利です。他の項目を読んでいる際にもすぐ目を通せて頭の整理に役立ちます。是非使いこなしてください。

医薬品の適正使用・安全対策

医薬品には副作用というものが発生します。

一般に市販されているものでもその副作用から完全に自由になることがありません。

一般の消費者にに対しできる限り安全に医薬品を入手し適切に使用してもらいたい、薬害が生じた場合に速やかに健康被害救済につなげられるようにしたいという狙いが登録販売者という制度に埋め込まれています。

それらを踏まえてテキストの中での流れや骨組みをまずはざっとめくりながらつかんでください。そのあとで詳細な部分を穴埋めしていけばこの分野の用語は自然に頭に入ってきます。

「してはいけないこと」「相談すること」やアレルギーについては、具体的な成分名をおさえ、うろ覚えは避けましょう。副作用としての間質性肺炎の事例は皮膚粘膜眼症候群同様に「必ず出る」くらいの気持ちで読み込んでおいてください。

そして副作用が出て困った過去の被害については必ず押さえておいてください。どんな薬害が医薬品の安全性を世界共通としてとらえるきっかけになったのか、医薬品副作用被害救済制度について、給付種類や支払い対象の範囲、請求期限などが整理できていないとまず選択問題などで困ります。

医薬品PLセンターとは、副作用を見つけた場合に「報告の仕方」がどんなか、どんな被害の疑いを、どこへ送付し、そしてどんなものが交付されるのか。こうした流れを明確にしておいてください。

また企業からの副作用等の報告制度についてや、調査や収集をされた情報を管轄する機関の役割の概要、一般消費者に対しての啓発を何習慣と呼ぶかなども忘れずに。このカテゴリーにおいて大事なのは「流れ」です。

薬事関係法規・制度

店頭において最も消費者に近い立場に立ち適切な対処を求められるというこの資格の性質上、おろそかにはできない部分です。

また実際の売り場全体をイメージして「何がどこにあるのか」「もしも誰かにふいに聞かれたときに困らないか」「副作用かな、と思ったらどうしたらいいだろう」という現実に即した大枠、つまりお店に立った時のイメージを自分の頭に作ってからテキストに取り掛かってみてください。頭に入りやすくなります。

医薬品とは何か、医薬部外品とは何か、化粧品とは何かを頭の中で整理できていますか。

店舗で売る場合、配置で売る場合、この区分が見えていますか。医薬品の中でも、一般用医薬品と要指導医薬品の販売区分を頭の中で整理できていますか。

乱用されたら困るものについて、5つ挙げられていたとして、その中で「これだけは違うな」とわかる程度に見慣れていますか。医薬品の販売方法、広告方法で「やってはいけない」部分はどこにあるかを整理できていますか。

特定販売とは何か、問題文を見ながら「ここは正しい、正しくない」と言える程度に理解していますか。行政庁の監視指導又は処分について、「ここは正しい、正しくない」と文脈から判断できますか。

うろ覚えですと絶対に躓くとても重要なカテゴリーです。

この部分は実生活にも非常に役立ちますから慎重に読み込んでください。練習問題のどの部分をどう間違ったのか、必ず試験受験まで繰り返して確認してください。

テキストの紹介

登録販売者は知名度の高い資格になり、テキストも豊富に揃っているので自分に合ったものを選択してもらって結構です。

個人的には、キャリア教育プラザ が出している「【完全攻略】医薬品「登録販売者試験」合格テキスト」が各項目で分かりやすくまとめられているので、これから資格の勉強を始める方にもお勧めできます。

あとは過去問を徹底的にこなして知識を深めて下さい。

登録販売者試験のテキストを探す

登録販売者試験のおすすめテキスト・参考書・問題集・過去問を紹介

通信講座の紹介

たのまなの登録販売者合格講座」では、3ヵ月の勉強期間で資格を取得できるプログラムを実施しています。

通信講座の比較(たのまな・ユーキャン・キャリアカレッジジャパン)

勉強時間の目安

全く無知の状態から独学での資格取得を目指す場合で、200~250時間ぐらいの勉強時間が必要と言われています。

合格基準

配点を各問1点とし、以下の2つの基準の両方を満たす受験者を合格とします。

  1. 総出題数(120問)に対する正答率が7割以上(84点以上)であること
  2. 各試験項目ごとの出題数に対する正答率が3割5分以上であること

※受験地により合格基準は多少異なる可能性があります

受験者数・合格率

時期受験者数合格率
2018年65,436人41.3%
2017年61,126人43.5%
2016年53,346人43.7%
2015年49,864人45.9%
2014年31,362人43.5%
2013年28,527人46.9%

試験難易度

各都道府県によって試験の難易度が異なるので何とも言えませんが、薬剤師への登竜門的な位置付けの資格になるので、そこまで難しい試験ではありません。

但し、学校などで薬学などの勉強をしてこなかった方からしてみれば難しく感じるかもしれません。

試験情報

  • 資格種別:国家資格
  • 資格区分:なし
  • 受験資格:なし
  • 試験内容:マークシート方式で120問出題
  • 試験日:各都道府県により異なる(およそ年1回)
  • 試験場所:全国各地
  • 問い合わせ先:各都道府県の薬務主管局のホームページをご覧下さい

試験情報の詳細は「I登録販売者試験の難易度・合格率・試験日など」で掲載しています。

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さきこ

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