DCプランナーの問題集やテキストは単品では説明不足だと思われるものがあります。
このため、おそらく問題集に取り掛かってみても、ちんぷんかんぷんになる可能性があります。
DCプランナー用の通信講座もでていますが、コストパフォーマンスに欠ける上、時間の無駄になる可能性もあります。
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DCプランナーの勉強法
まずは問題集に取り掛かってみて、もしわからない問題や、内容のわからない部分がでてきた場合は、FP(ファイナンシャルプランナー)の問題集が参考になる場合があります。
これはFPとDCプランナーの内容がかぶっている範囲があるためです。特にA分野の年金・社会保険はDCプランナーの問題集や通信教育よりFPのテキストが分かりやすいということがあると思います。
参考記事 ファイナンシャルプランニング技能士1級のお勧めテキスト・参考書・問題集・過去問を紹介
DCプランナーに挑戦する人はほぼ間違いなくFP資格も持っていると思いますので、昔勉強したFPのテキストを持ち出してきて見返してみると解きやすくなると思います。
ただし、古いテキストを使用する場合は社会保険料などの数値や制度が変わっているのでそこは注意。最新の情報はDCの問題集を使って整理するようにしてください。
ただし、ネックとなるのはC分野の計算問題です。こちらはFPの出題範囲とかぶらない問題が出てくる場合があるので、解き方が理解できない場合はネットで調べてみてください。
必ず解き方が出てきます。D分野のリタイアメントプランニングはさらっと流すだけでも大丈夫かもしれません。一番大事なのはB分野の確定拠出年金制度です。
ここがメインなので、勉強の際もここのウェイトを高めるようにしましょう。FPを持っている方はB分野だけ勉強していても合格できると思います。
2級への挑戦は勉強時間さえ確保できれば問題なく合格できると考えてください。しかし、1級となると話は別です。金融業界にいて、FP1級を保有している方でも「?」となる問題が出てくるからです。
計算問題の解き方でもネットで調べようがないといったものも出てくるでしょう。
対策セミナー
そこでおすすめなのは「きんざい」で実施している1級対策セミナーです。DCプランナー1級の受験対策セミナーとしてはここが最強だと思います。TACのほうも受講してみましたが、講師の方でもわかっているのかな、という印象を持ちました。
このセミナーではレジュメをもらえるのですが、このレジュメも受験対策に使えます。何より相談できる人の少ないニッチな資格なので、講師に直接質問をすることができたのは大きなメリットでした。休み時間も講師には質問が集中していました。
テキストの紹介
DCプランナー2級試験対策問題集
DCプランナーの問題集・テキストは各種出ているのですが、実際に必要なのは「問題集(きんざい)」だけで十分です。条文集もありますが、こちらは実務のほうで必須のものかと思いますので、持っていて損はないですが、受験勉強では使いませんでした。
DCプランナー入門
「DCプランナー入門」もありますが、こちらも参考程度だと思っています。ただ、セミナー会場などでは持ってきている人も多い一冊でした。
AMAZONでは過去の問題集も出ていますが、古いものは制度変更や社会保険料の金額の違いもあるので、使用は危険です。最新版のものを使用することを心からおすすめします。
この問題集の最新版ですが、実は試験直前にならないと刊行されません。私は出版社で予約をしました。それまでのつなぎに過去の問題集に手を出してみても良いかと思います。
ただし、比べてみると掲載されている問題が変わっていることがあるので、過去の問題集はDCプランナー受験勉強の下地作りだと考えてください。
難易度(勉強時間)
DCプランナー2級はFP2級と同じくらいだと考えてください。それだけの勉強時間をかければ合格できると思います。
期間的にはおよそ2カ月、一日1時間、休日3時間くらいが、試験当日にひるまないラインだと思います。しかしネックとなるのは1級。解き方を調べる時間も必要なので、FP1級のようにひたすら問題を解くだけ何時間もというわけにはいきません。
一日1時間でも休日は5~6時間くらいやってみてください。実務家の方はこれより少なくて大丈夫かと思いますが、知らない問題は必ずありますから注意してください。
合格基準
- 1級:200点満点中140点以上
- 2級・3級:100点満点中70点以上
受験者数・合格率
1級
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年 | 929人 | 22.5% |
2017年 | 1,032人 | 24.6% |
2016年 | 864人 | 9.3% |
2015年 | 748人 | 43.3% |
2014年 | 765人 | 32.4% |
2013年 | 680人 | 19.1% |
2012年 | 800人 | 44.1% |
2011年 | 727人 | 41.5% |
2級
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年 | 2,417人 | 41.2% |
2017年 | 2,803人 | 44.6% |
2016年 | 2,499人 | 38.5% |
2015年 | 1,839人 | 65.1% |
2014年 | 1,873人 | 65.1% |
2013年 | 1,656人 | 62.7% |
2012年 | 1,775人 | 57.0% |
2011年 | 1,959人 | 51.6% |
試験情報
- 資格種別:民間資格
- 資格区分:1級、2級、3級
- 受験資格:なし (但し、1級を受験するには2級の取得が必要)
- 試験内容:筆記試験、実技試験
- 試験日:1月、9月
- 試験場所:全国各地
- 問い合わせ先:一般社団法人 金融財政事情研究会検定センター