公認会計士試験は受験資格はありませんが、合格率は毎年10%前後と金融・会計資格において最も難しいとされている資格です。
大学や予備校などに通って集中的に勉強するのが一般的ですが、社会人など予備校に通う時間の無い方やスキマ時間を使って勉強したい方には通信講座をお勧めします。
ここでは公認会計士の通信講座で有名な「クレアール」「LEC東京リーガルマインド」「TAC」の3つの通信講座の受講内容や料金の比較を行っていきます。
皆さんもご自身で調べられたのであれば分かると思いますが、公認会計士の通信講座ってコースがあり過ぎて分かりにくいので、ここでは出来るだけ分かりやすく掲載しています。
※2019年10月28日時点の情報
通信講座を利用するメリット
- 受講料が安い
- いつでも受講できる
- 通う必要がない
予備校(通学)と比べてのメリットを3つ挙げましたが、その中でもいつでもどこでも受講できるという面が一番のメリットだと言えます。
あと予備校だと皆が同じペースで学習するので、特に公認会計士など難易度の高い資格だとペースについていけなくて挫折してしまうパターンがあるので、これから初めて学習する方は通信講座の方がお勧めです。
もちろんデメリットもあり、予備校に比べると同じ学習時間で詰め込める知識は予備校の方が断然大きいです。あと通信だと自分のペースで学習できるので、自己管理ができない方だと挫折が早いです。
予備校と通信を併せて受講するのがベストですが、費用や時間的に難しい面もあるので、自分のスタイルに合ったスタイルで受講して下さい。
ちなみに独学のみ合格することはほぼ無理です。
受講料金の比較
通信講座を選ぶ際に一番気になるのが受講料だと思いますので、ここでは受講者のパターン別にどれぐらいの受講料がかかるのか比較してみました。
これから初めて学習する場合の講座
クレアール | 590,000円(3.5年トータルセーフティコース) |
LEC | 262,780円(短答合格コース) |
TAC | 795,000円( 2年L本科生 < Web通信講座簿記レベルA>) |
他資格の通信講座に比べるとどの講座も割高になります。難易度が高いので仕方ないですね。
受講料金だけを見るとLECがダントツで安いですが、こちらは短答のみで論文は含まれていませんので注意して下さい。
また、クレアールは合格した際の合格祝い金・早期合格の未受講分の返金・受験料の免除などのサービスで最大55万円が返金されるので上手く活用することで受講料を抑えることも可能です。
ちなみにLECも各種割引・合格返金制度などのサービスがありますので、受講料だけで判断するのは難しいです。
これから初めて公認会計士の試験にチャレンジする場合、覚えなければいけないことが山ほどありますので、自ずと受講料も高くなります。
経験者(上級者)向けの講座
クレアール | 280,000円(上級2年トータルセーフティコース) |
LEC | (簿記論2年セーフティコース) |
TAC | 495,000円(上級Wチャンス本科生< Re-view講義セット Web通信講座 >) |
初心者向けの講座に比べると安くなります。
受講料だけを見るとクレアールに軍配が上がります。ただこちらは10月のキャンペーン価格で通常価格は470,000円になるので注意して下さい。
LECの受講料は初心者向けに比べて高くなっていますが、こちらは論文も含まれたカリキュラムになりますので高くなります。
こちらもクレアールとTACは割引制度があります。
短答式のみ学習したい場合
クレアール | 240,000円(2年スタンダード短答合格コース) |
LEC | 262,780円(短答合格コース<春生>【通信】) |
TAC | – |
まずは短答式の学習に専念したい方は、短答式に特化したコースを選択しましょう。
受講料も論文式も含めた値段に比べると3~4割程安くなります。
ちなみにTACでは短答式のみのコースはありませんでした。
論文式のみ学習したい場合
クレアール | 107,100円(租税法・経営学一括パック【全72回】 ) |
LEC | 233,750円( 論文合格コース【通信】 ) |
TAC | 394,000円(論文専攻上級本科生) |
クレアールでは20,000円~受講することができるので、受講料だけを考えればクレアール一択です。ちなみにこちらの全72回コースは一番高いコースになります。
それぞれ2019年10月28日時点での受講料金になりますので、時期によってはキャンペーンなどにより料金が異なる場合があります。
通信講座の紹介
クレアール
クレアールでは「非常識合格法」「Vラーニングシステム」「マルチデバイス対応」を売りにしています。
これらに共通するのは短期間で効率よく合格を目指すというスタイルです。
非常識合格法とは、これまで出題された問題を分析して頻出度の高い問題を抽出して学習するスタイルのことです。
こういった学習法は他の通信講座でも実施していますが、クレアールは特にその精度が高いことで有名です。
Vラーニングシステムはどの通信講座も実施していますが、クレアールの場合は講義を視聴する前に確認テストを実施しており、ここで一定の点数を獲得すれば視聴をスキップする手法を取っています。そうすることで科目ごとの習熟度が分かると同時に効率よく学習することが実現できます。
マルチデバイス対応については、今の通信講座ではデフォルト化されているので大きなメリットには感じません。ただ、クレアールのWEB受講では倍速再生が可能なので時間効率をアップさせることが可能です。
コース一覧(Web通信)
初心者向け
3年トータルセーフティコース | 760,000円 |
3.5年トータルセーフティコース | 590,000円 |
4年トータルセーフティコース | 598,000円 |
3年スタンダード合格コース | 471,000円 |
ストレート春短答合格コース | 250,000円 |
ハイスピード型短答・論文トータルサクセスコース | 441,000円 |
2年スタンダード短答合格コース | 240,000円 |
2年スタンダード合格コース | 441,000円 |
1年合格全力投球コース | 421,000円 |
一般的には3~4年コースを選択される方が多いみたいです。
ちなみに3年だと1週間で15~20時間の勉強時間を確保できれば問題ありません。
上級者向け
上級2年トータルセーフティコース | 280,000円 |
上級論文2年トータルセーフティコース | 180,000円 |
租税法・答練一括パック【全10回】 | 20,000円 |
経営学・答練一括パック【全12回】 | 24,000円 |
租税法・講義・答練一括パック【全37回】 | 64,750円 |
経営学・講義・答練一括パック【全35回】 | 61,250円 |
租税法・経営学・ 一括パック【全72回】 | 107,100円 |
どのコースを選べば良いのか分からない方の為にメールでご自身の条件に合った最適なコースを提案してくれる無料サービスがありますので、悩んでいる方は「公式サイト」から相談してみて下さい!
- キャッシュバックで受講料が半額近く安くなりました。(20代男性 学生)
- 私は予備校と併せてこちらの通信講座を受講しましたが、予備校のテキストより分かりやすく基本的にこちらのテキストを使って勉強しました。(20代女性 無職)
- 申込みの前に無料の相談会を行っているのですが、そこで的確なアドバイスを頂いたのでクレアールで受講することに決めました。まだ勉強中ですが1日でどこをどれだけ覚えればいいのか的確に把握できるので無理なく勉強できています。(20代男性 会社員)
公式サイト (資料請求)
LEC東京リーガルマインド
LECと言えば校舎(通学)をイメージする方も多いかと思いますが、通信講座の実績も十分で答練の模試では数多くの論点を的中させています。
LECに関しては短答式を1年で合格を目指すカリキュラムが組まれているので、多くの勉強時間を確保できる方にお勧めです。(逆に勉強時間をなかなか確保できない方にはあまり向いていないかもしれません。)
LECの大きな特徴としては、講師の質です。
各科目ごとに専任の講師が在籍するので、より専門性を高めた講義を受講することができます。(科目別専門講師制)
電話で講師に相談できるのも良いですね!!
コース一覧(通信)
短答合格コース<春生> | 262,780円 |
短答合格コース<秋生> | 224,400円 |
論文合格コース | 233,750円 |
合格目標:司法試験合格者専用コース | 407,000円 |
論文グレードアップ講座 | 200,200円 |
論文プレ答練 | 59,400円 |
基本的には短答合格コースを選択して合格を目指すことになります。
割引制度も充実しています。
- 未経験からLECを受講して1発で公認会計士試験に合格しました。(30代男性 会社員)
- テキストはイラストや図より文字量が多いので視覚的に少し分かりにくかったのは残念です。(20代女性 フリーター)
公式サイト (資料請求)
TAC
TACは公認会計士の通信講座の中で唯一合格実績を公開しています。
ちなみに、2006年~2018年までの合格累積実績は約8千人で公認会計士の合格者の約4割はTAC出身です。(通学含む)
公式サイトで合格率は54.5%と記載されていますが、これ上位10大学の受験者に限定しているので、実際の合格率は不明です。
事前に簿記レベルを確認してA~Dまでレベル分けて自分のレベルに合ったコースを選択できるので、購入はしたけどいきなり全然付いていけないという心配もありません。
就職支援も行っているので、合格後にそのまま就職活動をTACで引き続き行うことも可能です。
コース一覧(通信)レベルA初心者
初心者向け
短期集中本科生 | 734,000円 |
司法試験合格者向け本科生 | 508,000円 |
2年L本科生 | 795,000円 |
2年S本科生 | 785,000円 |
1.5年L本科生 | 740,000円 |
1.5年S本科生 | 760,000円 |
短期集中L本科生 | 750,000円 |
高校生向け本科生 | 612,000円 |
短答科目マスター | 569,000円~620,000円 |
社会人向け 通信分割コース(前期) | 457,000円 |
社会人のための速修コース | 734,000円 |
ここでは簿記レベル初心者のレベルAで紹介しましたが、レベルが上がるごとに受講料は安くなります。
受験経験者向け
上級Wチャンス本科生 | 495,000円 |
基礎フルパック上級本科生 | 724,000円 |
上級ストレート本科生 | 424,000円 |
論文専攻上級本科生 | 394,000円 |
上級論文答練パック本科生 | 293,000円 |
- 友達がTACで勉強して合格したと聞いたので私もTACを選びました。教材が薄くて不安でしたが、友達曰くこれだけ勉強すれば合格できるとのことなので今勉強中です。(20代男性 フリーター)
- 受講する前に無料の相談会に参加したのですが、そこでの対応が良かったのでこちらの講座を受講することに決めました。(30代女性 主婦)
公式サイト(資料請求)
どの講座を選べばいいの?
- 受講料を抑えたいなら「クレアール」
- あまり勉強する時間が無い方は「クレアール」
- 短期間で合格を目指すなら「LEC」
- 合格実績で選ぶなら「TAC」
- 高校生は「TAC」
クレアールでは基本受講料は割高ですが、キャンペーン割を行っている場合飛躍的に受講料を安くすることができます。
またクレアールでは合格者に対して余った受講分を返金できる制度がありますので、早期で合格できる自信のある方で受講料を抑えたい方にもお勧めです。
クレアールでは最大4年の勉強時間を設けいているコースがあるので、社会人などなかなか勉強時間を確保できない方にもお勧めです。
LECでは1年で合格を目指すコースが一般的なので、短期合格を目指すならLECをお勧めします。
高校生であれば専門のコースがあるTACがお勧めです。